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敵わない理由。





 ユトさんが帰ってから、とりあえず現状を認識しておこうと思い、自分のステータスを再確認すると、レベルが3になっていた。まさかレベル3からのスタートじゃないだろうし、どうもルビーが倒したラビークやチューシープ、エレクバード達の経験値が多少なり私に入る仕様になっているようだ。これは嬉しいな。



『コートとやらはまだ使えぬようだな』



「スキル一覧に無いから、レベル不足って事みたいだね」



 レベルアップはやっぱり魔物倒したりしなきゃいけないんだよねぇ。ルビーが居るから大丈夫だろうけど……。自分で言うのも何だけど、今まで喧嘩そういうのとは縁遠い人生だったから、相手がいくら魔物といえど怖い。



 でも、ルビーともっと色んな所に行きたいし色んな事したいし、高名な魔道士様も探さなきゃいけないし、これから町に入れないのは困る。うん。よし!!



「まずは自分のレベル上げて、コート使えるようになるっ!! 誰の目も気にせずに、ルビーと一緒に町に入れるようになるぞ!!」



 気合を入れて叫ぶとルビーが目をぱちくりさせて、そして『イオリのそういう所に我は敵わぬのだ』と、嬉しそうに笑った。





 クランの宿屋は朝食がついてたみたいで、エドさんが部屋まで持ってきてくれた。シチューみたいな白いスープに、硬めのパンとソーセージだった。とっても美味しかったけどシチューの中身と、何のソーセージかは聞かないでおいた。



「お腹もふくれたし、クランに頼んでおいたものを取りに行こうか! それからレベル上げなきゃね」



『我はまた屋根か?』



 尻尾がしょぼくれてるよルビーさん。



「クランだし、一緒に行っても大丈夫でしょ。町中歩きまわるわけじゃないし」



 よっぽど屋根の上で待つのは退屈だったんだな。早く行くぞ! と急かされて、クランに向かった。





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