スミちゃんとお買い物。
虫垂炎から腹膜炎を起こしてしまい、更新が滞り申し訳ありませんでした。
【イオリ様! あれはなんですか?!】
私の腕の中からピョンと飛び降りて、凄い勢いで走り去るスミちゃん。こんなに楽しそうなスミちゃんもめったに見ないなぁ。
【この箱はなんですか?】
電子レンジの上に乗って、ぴょんぴょんしている。何て説明すればいいのかな……。食べ物をあたためる機械?
【オートマタなのですか? こんなに小さな物があるのですね!】
そういえばこっちの世界で機械ってあんまり見ないなあ。今日の宿にあったコンロくらいかも。
【あれも厳密に言えば違うのですよ。魔石を埋め込んでいますからね】
違いがあんまりよく解らないや。で、何か欲しいものはあったの? もう調理用品の場所は通り過ぎているけれど。
【そうですね。一番気になるのはこれです!】
テーレッテレー♪
く、くまで? しかもガーデニング用のくまで。そんなもの買って一体何するの?
【これをですね! わたしが鍛え直すのです! そしてイオリ様に武器として使っていただくのです!】
……。
猫と鳥と芋虫を携えて? くまでを持って戦いながら旅を進めていくの?
待って!弱そう! 主に私が!!
けれども、あまり物を欲しがらないスミちゃんが、これが欲しいと言うのなら買いましょう。しかし、うちの従伴たちは思いもよらないものを欲しがるなあ。
後は食品売り場で晩ご飯の材料をたっぷり買わなきゃだね! 奮発して少しお高めのステーキ肉でも買おうかな~♪
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買った買った~! パーティでもやるのか!? ってほどの大量のお買い物、生まれて初めてしたかも!
『(あの美味い四角い肉を買っていたな)』
四角い? パックに入っているお肉の事かな。
『(早く喰いたい)』
よし、じゃあ私は頑張ってお料理するから、皆は先にお風呂に入っておいで! ルビーがさっきお湯張ってたからすぐ入れるんでしょ?
【私はイオリ様と一緒に入りたいです……】
それもそうか。スミちゃんは後で私と一緒に入ろうね! お料理のお手伝いしてくれると嬉しいな!
【かしこまりました!】