第186話 解放と粛清 ⑭
すんません。
今回、非常に短いです。
カリ、カリカリカリカリカリ・・・・ガリ!ガリガリガリ・・・ポイ!
カリ、カリカリカリカリカリ・・・・ガリ!ガリガリガリ・・・ポイ!
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カリ、カリカリカリカリカリ・・・・ガリ!ガリガリガリ・・・ポイ!
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カリ、カリカリカリカリカリ・・・・ガリ!ガリガリガリ・・・ポイ!
はぁ、何時まで続くんだよこれ・・・
俺の目の前には丸みを帯びた少し厚めの銅板プレートが山積みになっている。
マルコム氏が思いの外素早く素材を集めた結果だ。
その所為で俺は今、奴隷の首輪用に銅板へ魔法陣を描いている。
前回失敗しまくった経験を活かし、今回俺は製図用の道具を各種揃えたのでほぼしくじる事は無くなった。
と言うより、前回フリーハンドで製図しようとしたのがそもそもの間違いだったらしい。
魔法陣の製図はボコポにお任せの予定だったのが、ボコポに製図用の道具を揃えられてしまい逃げられなくなった。
と言うのが実情だ。
「はぁ、ちくしょぉ・・・逃げ損なった」
因みに終身奴隷になった奴等は鍛錬の名目でミーネや俺の他の奴隷達に扱かれボコられている。
俺も本来そちらに参加する予定だったのに・・・
思わず手に力が入ると手元の彫金道具がペキッと折れる。
「またやっちまったか・・・」
そう思い彫金道具を持ち替える。
彫金道具は銅板用なので鉄製である。
なので思いの外脆いのだ。
はぁ、続きをやるか。
全くやる気は起きないがとにかくやるしかない。
深呼吸をすると俺は作業に立ち向かう。
はぁ、ようやく終わった。
俺は肩を回しながら居間へ向かうと丁度ミーネがエロイーズとお茶をしていた。
「おや、そっちも終わりましたか?」
そう聞くとエロイーズが答える。
「えぇ、旦那様。
ミーネ様やエリク、ジーナが張り切って指導したので、皆さん動けなくなってしまいました。
なので最後は武器の素振りを1000回するよう指示をして監視役にエリクとジーナを残して終わらせてきました」
「そ、そう、ミーネは楽しめたか?」
「はい!
でも歯応えが無さ過ぎたので最後はエリクと模擬戦をしました!
エリクは強くて倒せませんでした。
悔しいです!」
な、なんか大分脳筋になってしまったが、明るくはきはきとした感じになったのは良い事・・・だよな?
「そうか、悔しいと思うなら鍛錬をしないとな。
ミーネの方がずっと伸びしろがあるから焦らず実力を伸ばせばいつか勝てるはずだ」
「はい! 頑張ってボコボコにできるようにします!」
そう言って笑顔でお菓子を摘まんでお茶を飲む。
その子供らしい姿に和まされるが、発言はかなり物騒だ。
「あぁ、それと来週位には王都に向かう予定です。
王都の状況を把握次第、王城に突撃を掛けます。
ミーネには辛いかもしれませんが、良いですね?」
そう聞くと、ミーネは少しだけ暗い顔を見せるが、直ぐに真剣な表情で答える。
「はい、家族を助ける為にも確実にボコボコにします」
・・・「ボコボコにする=助ける」って定義は成り立つのか?
いや、確かに抵抗される前に意識を飛ばす予定だから間違ってはいない・・・のか?
疑問を抱えつつも俺は一仕事終えたご褒美にとティータイムを楽しんだ。
後日、俺の奴隷の首輪作りが追加された。
俺は奇声を上げた・・・




