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第15話 カーチス防風林の異変

投稿します。


読んで頂ければ幸いです。


 さて、やってきましたカーチス防風林。

 途中の冒険者の方々にも許可証を見せて通して貰った。

 まぁ、ランク Gの冒険者が許可証を手に入れた事には驚かれたけど、そこはご愛嬌って事で勘弁願ったよ。


 そんな訳で、早速レべリングを始めよう。


 「気配察知」スキルで索敵を早速 ・・・?!

  なんか、敵性気配が昨日より多いんだが・・・


 気配は割と近くに5つ固まって動いている。

 少し離れた左側に5つ、同じく固まって動いている。

 少し奥の方で9つ敵性気配がある。 うーん、昨日と違って変則的だな。


 もう少し奥に入ればもっと出てきそう。 細か目に「気配察知」スキル使って確認した方が良いな。

 知らない内に包囲されてたら堪らんしね。



 そう考え、昨日と同じように奇襲作戦(石投げるだけなんだけどね。)で近くの5匹を屠った。



 その後、もう1度「気配察知」を使うと、9つあった敵性気配が7つに減っていた。

 近くにそれらしい2つの気配はないようだ。

 ふむぅ、どういう事だ?

 多少減ってはいるが、数が多いな。左を先に潰して合流を防ぐか。


 そう考えて今度は左の5匹を潰した。


 潰した後で「気配察知」をもう一度使うと、7つあった敵性気配が4つに減っていた。

 奥の方に新たに5つ敵性気配を見付けた。

 うん? 右の奥の方にも4つ敵性気配があるな。

 どういうことだ? 4つと5つで数が違うな。

 数の振り分けを適当にしているのか?


 とりあえず、数が7つから4つに減ったところを潰しに行きますか。


 そう考えて気配を探りつつ、慎重に近付くと、鈍い打撃音が幾つも響いて来た。

 俺は一層足音を忍ばせて近付くと、オークとゴブリンが戦っていた・・・・え?!


 どんな状況だよ・・・

 とりあえず、それぞれ鑑定するか。

 俺はオークとゴブリンを「鑑定」する。





----------------------------------------

名前 :-

性別 :雄

年齢 :4

種族 :オーク

称号 :-

レベル:10


ステータス

 HP : 287/330 (+30)

 MP : 27

 STR : 330 (+30)

 VIT : 200 (+30)

 INT : 20

 AGI : 90 (+30)

 DEX : 90 (+30)

 MND : 120

 LUK : 12


特記事項

 オークキングの加護

 ※ 効果 対象のHP,STR,VIT,AGI,DEXにオークキングのレベルに応じた補正が付く。




 オークにキングが生まれてました・・・ホントになんだこの世界。


 どうなってんの?!

 

 キングってそんなホイホイ生まれるんかい!


 ま、まぁ、補正値がゴブリンに比べればまだマシか・・・

 気を取り直してもう1匹のオークを鑑定する





----------------------------------------

名前 :-

性別 :雄

年齢 :7

種族 :オーク

職業 :分隊長

称号 :-

レベル:15


ステータス

 HP : 463/530 (+30 +25)

 MP : 38

 STR : 430 (+30 +25)

 VIT : 250 (+30)

 INT : 53 (+25)

 AGI : 140 (+30 +25)

 DEX : 115 (+30)

 MND : 170

 LUK : 18


特記事項

 オークキングの加護

 ※ 効果 対象のHP,STR,VIT,AGI,DEXにオークキングのレベルに応じた補正が付く。




 ・・・既に分隊長かよ。

 はぁ、どうしたもんかね。 報告はするべきだが、どう伝えるべきか。

 鑑定スキルは隠しておきたい。


 うーん。こうなりゃレべリング序でに森の中も調べてみるか。

 何か良いネタが転がってるかもしれない。


 そんなことを考えつつ、今度はゴブリン側を鑑定する。





----------------------------------------

名前 :-

性別 :雄

年齢 :8

種族 :ゴブリン

職業 :小隊長

称号 :-

レベル:15


ステータス

 HP : 385/385 (+100 +50)

 MP : 42

 STR : 310 (+100 +50)

 VIT : 270 (+100)

 INT : 70 (+50)

 AGI : 300 (+100 +50)

 DEX : 260 (+100)

 MND : 160

 LUK : 7


特記事項

 ゴブリンキングの加護

 ※ 効果 対象のHP,STR,VIT,AGI,DEXにゴブリンキングのレベルに応じた補正が付く。





----------------------------------------

名前 :-

性別 :雄

年齢 :5

種族 :ゴブリン

職業 :-

称号 :-

レベル:10


ステータス

 HP : 161/260 (+100)

 MP : 31

 STR : 210 (+100)

 VIT : 210 (+100)

 INT : 10

 AGI : 210 (+100)

 DEX : 210 (+100)

 MND : 110

 LUK : 6


特記事項

 ゴブリンキングの加護

 ※ 効果 対象のHP,STR,VIT,AGI,DEXにゴブリンキングのレベルに応じた補正が付く。




 昨日の奴とほぼ変わらんと思う。

 ステータス的には白熱してる感じかな。

 そう思い観戦することにした。




 攻撃を仕掛けているのは主にオーク達だ。モーションが大きい豪快な攻撃をしている。

 棍棒が当たるに任せて、周りの石や土を撒き散らしながらゴブリン目掛けて突進していく。


 ゴブリン達は必死に躱しつつ、オークが空振りした隙をついて上手く攻撃を当てている様だが、威力は殆んどなく、掠り傷を作るのみだ。


 ゴブリン小隊長は上手くヒットアンドアウェイを繰り返しているが、下っ端ゴブリンが時々突進をしかけると、それを制止するのに手間取り、攻撃の手数が減っている。

 やはり下っ端はINTの関係でヒットアンドアウェイを理解していない様だな。


 突進を止められる度、下っ端ゴブリンが不満そうに声を上げている。


 単なるど突き合いならオーク達の方が有利だが、下っ端にはそれが分かってない様だ。

 逆にオーク達は下っ端が突進しつつ、分隊量が回り込もうとする動きが何度か見られた。

 前後で挟み撃ちの形を作ろうとしている。単純だが、有効な手段だろう。

 ゴブリン小隊長にオーク分隊長の動きを上手く止められて、防がれていたがね。


 ゴブリン達はうまく連携できていない様だが、オーク達は上手く連携できている様だ。

 こりゃオーク達の勝ちで決まりだな。


 そんな事を考えていると、下っ端ゴブリンが痺れを切らしたのか、小隊長ゴブリンの制止を振り切って突進してしまった。

 あぁ、これで終わりか。


 突進したゴブリンは下っ端オークに仕掛けたが、横からオーク分隊長の1撃を貰い敢え無く再起不能(りたいあ)


 ゴブリン小隊長は下っ端ゴブリンがやられると、勝てないと踏んだようで、さっさと逃げようと踵を返して逃走を図るが、オーク達は落ちてる石を拾い、投げ始めた。

 最初の数発は躱した小隊長だったが、足元が疎かになっていたのか、足元の石か何かに蹴躓いたようで転んでしまった。

 その拍子でオークの投げた石が背中に当たった。 その後は追いついたオークに頭部を砕かれ再起不能(りたいあ)


 うーん、ゴブリン小隊長はアホの部下に足を引っ張られ、命を落としたってことだな。

 無能は居るだけで有害。 連れて行くなら切り捨て要因と割り切った方が良いってことだ。

 間違っても助けようとしてはいけない。

 うん。良い教訓になったよ。ゴブリン小隊長・・・っと、物思いに耽るのは止めて、残ったオークを始末しますかね。


 今だに勝利の雄叫びを上げているオーク達の後ろから首を狙って2撃。

 コロン・・・っとオーク達の首が落ちた。


 最後はあっけない幕切れとなったが、中々面白い戦いだった。

 教訓も得たし、リアルでモンスターファイトが見れるとは思わなかったよ。

 そんなことを考えながら「無限収納」にオークの死体とインディに取って来てもらった魔石を仕舞う。


 回収を終えると、「気配察知」で周りを確認し、近くの敵性気配に向かって進んでいく。

 レべリング!レべリング! さっさと強くならないと、本気でヤバそうだ。








 その後3時間ほどカーチス防風林を歩いて、ゴブリン30匹、オーク16匹を倒した。

 日が傾きだしたし、なんか体がだるい。

 そろそろ帰るか。



 そう思いながら、今日の成果をコマンド メニューを開き、確認する。





----------------------------------------

名前 :山並 楽太郎

性別 :男性

年齢 :16

種族 :人間(異世界人)

職業 :冒険者(ランクG)

称号 :聖人

レベル:19


ステータス

 HP : 800/850

 MP : 590

 STR : 629

 VIT : 598

 INT : 867

 AGI : 633

 DEX : 753

 MND : 538

 LUK : 423


特記事項

 猿田彦の加護

 建御雷の加護

 サスティナの加護

 ナシスの加護

 ルシエントの加護




 おぉ!上がってるよ!

 大分強くなったな。前より各ステータスが200前後上がってるよ。

 正直嬉しい。 何か興奮してきた!


 テンション上がったまんまで、インディのステータスも確認する。





----------------------------------------

名前 :インディ

性別 :雄

年齢 :1

種族 :フォレストウルフ (魔獣)

職業 :従者

称号 :-

レベル:15


ステータス

 HP : 1000/1100

 MP : 216

 STR : 425

 VIT : 375

 INT : 160

 AGI : 650

 DEX : 135

 MND : 345

 LUK : 27


特記事項

 従属 (山並 楽太郎)




 おぉう! インディ!お前もか!

 いい感じだ!



 レベルが上がったのが嬉しくて、試しに近くの木を全力で殴ってみたら、拳より1回り大きい穴が開いた・・・

 そのまま固まっていると、前方のかなり遠くから、何かがぶつかる大きな音が響いて来た・・・

 どんだけだよ・・・自分でもドン引きだよ!

 人間味が薄くなってる気がする。



 マジで自重しよう。そう心に誓いつつ、王都への帰路に着いた。



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ホラーが大丈夫な人はこちらの短編もよかったらどうぞ。
ナニかがいる。
― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い。けど↓ [気になる点] 作者さんの都合があるんだろうけど、鑑定とかその他ビミョーにどうでも良いことを隠す設定に違和感を覚える。 エクストラヒールとかギルマスの足を治す特殊な回復とか…
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