第6話 冒険者ギルド
内容、ちと残酷表現あります。
グロ苦手な人は回避してください。
内容はギルドへの手続きです。
冒険者ギルドに入ると、中は思いの外明るかった。
明り取りの窓が大きく、幾つも開いており、入口付近はホテルのロビーのようなものだろうか。机や椅子が乱雑に置いてあり、武器や杖を持った冒険者風の男女達がワイワイと食事をしながら話す声が聞こえてくる。中には誰かを待っているような者や、揉めているのか口論をしている者たちもチラホラ見受けられる。
その更に奥を見ると、丈の低い仕切りがしてあり、その奥のスペースの左右の壁は掲示板のようになっており、何やら紙切れのようなものが貼り付けてある。
正面を見ると、銀行の窓口のようなカウンターが6個並んでおり、それぞれに冒険者風の者達が並んでいた。
ギルド内に居る人間はギルドに入ってきた俺達を見ると、驚いたような表情をして警戒するが、殆どは俺とインディの顔を交互に見ると、警戒を解いてあっさりと視線を外していく。
まるで珍しいものを見たと言った感じだ。
猟獣が珍しいだけのようだな。
俺は意識を切り替え、早速冒険者登録をしようと、奥のカウンターに向かう。
途中の仕切りでインディが引っ掛かってしまうと、仕切りがミシミシ言い始めたのでインディを慌てて止め、仕切りの横で待つように言う。
インディと離れ、カウンターの列に並ぶこと30分余り、漸く順番が来た。
「いらっしゃいませ。冒険者ギルドサスティリア支部へようこそ。私は窓口担当のエミリーと申します。今日はどんなご用でしょうか」
カウンターへ着くと、受付のお姉さんに元気な声で挨拶された。 エミリーさんか、覚えとこう。
個人的にはもっと殺伐とした雰囲気を想像していたんだけどな・・・ ごついオッサンがぶっきら棒に挨拶するような感じの・・・ ま、まぁ女性の柔らかい対応も悪くない。 というか、そっちの方が何かと安心感があって良い。
「すいません。私、山並 楽太郎と申しますが、冒険者登録したいんですけど、できます?」
そう聞くと、エミリーさんはこっちの全身を舐める様に見た後、聞き返してきた。
「冒険者登録ですか? ここ数年は魔物の数が増えており、大変危険な状況なのですが、大丈夫ですか?」
「大丈夫です」
「命を落とす危険もありますよ?近年では新人冒険者の実に5割が帰らぬ人となっていますが、それでも冒険者になられるのですか?」
なんか、冒険者にしたくないような物言いだな。 最初こっちじろじろ見てたし、俺の体型が問題なのかな?と、自分を見回すが、おなかポッコリ、二の腕モッチリ、顎のラインがそろそろ二重に見えてきそうな典型的な中年メタボ体型・・・いつも通りだ。
・・・ ?!ひょっとして、見た目俺がひ弱そうに見えるから、早々に諦めさせようとしてるのかな?
「ひょっとして、俺の見た目がこんなんだから、すぐ死にそうだとか思ってません?」
「?! い、いえ、そういうわけでは・・・」
明らかに目が泳いだよエミリーさん・・・ そう言うことか。
失礼だな。と思う反面、死なない様に忠告してくれるとは、優しいな。とも思ってしまう。
「戦闘については大丈夫ですよ。私には騎獣と言うか、猟獣と言うか、相棒がいますから、ほら、そこに」
と言ってインディが居る方を見ると、数人の冒険者風の男がインディにちょっかいを掛けているようだ。 なんか、見た瞬間腹が立った。
エミリーさんの方を見ると、「え?あれなの? フォレストウルフって、嘘でしょ?」
等と言っている。
「少しお待ちください。相棒の方を処理してきます」
「あ、あの、喧嘩はやめてください。怪我しますよ?!」
「相手次第ですよ」
軽い気持ちで返事したつもりだったんだけど、エミリーさんは驚いたようだ。
後ろに並んでいる冒険者風の男性に少し席を空ける旨と、時間が掛かることを詫びてからインディの所へ向かう。
男達はインディに首輪を付けようとしているようだが、男達が近付く度にインディが軽く蹴りを入れてあしらっている。
俺は近付くと男達に声をかけた。
「そこのお前等、人の相棒になにしてんだ?」
すると、スキンヘッドの男がニヤ付いた笑みを浮かべて答える。
「お前飼い主か? 俺たちにこいつを寄越せ。お前にはもったいない代物だ」
・・・ どっかの世紀末に出てきそうな雑魚が言う台詞だ。
こいつの仲間を確認すると、インディを囲んでるのがスキンヘッド合わせて4人、隠れてる心算かもしれんが、俺の方を意識している奴が後ろに一人。
一応、スキンヘッドの男を「鑑定」で確認する。
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名前 :ペリス
性別 :男性
年齢 :24
種族 :人間
職業 :冒険者(ランクE)
称号 :剛腕ペリス
レベル:10
ステータス
HP : 240
MP : 60
STR : 150
VIT : 160
INT : 70
AGI : 100
DEX : 80
MND : 75
LUK : 15
特記事項
パーティ 餓狼の牙のリーダー。
これなら楽勝だな。と思いつつ、一応穏便に対応するか。
「そのフォレストウルフは私の相棒なんですよ。お譲りすることはできません」
そう返答すると、スキンヘッドの男が更に厭らしく笑いながら言ってくる。
「これはお願いじゃなく。命令なんだよ。わかるか? 俺はお前に命令してるんだよ」
そう言うと、スキンヘッドの仲間3人が笑い出す。
面倒だな、ほんと。 そう思いながらも俺は丁寧にお断りする。
「失礼ですが、あなたのようなタコに命令される謂れはありません。よって、相棒をお譲りすることはありえません」
「イイから寄越せって言ってるんだろうが!あぁ?!」
俺の返答を聞くや否や、スキンヘッドがこちらを睨みつけ、拳を振るう。
俺は余裕を持って躱すと、横の仕切りが壊れる音がした。
「ほう、躱すとはな。運のいい奴だ」
「これはどういう事です? 喧嘩をするつもりですか?」
俺は驚いた振りをしつつ言質を取る。
「その通りだよ。お前みたいな間抜けはちょいと痛い目見ないとなぁ」
「そうですか、わかりました」
俺の言葉が合図であったかのように、残りの3人が今度は俺を取り囲む。
「やれ!」
スキンヘッドがそう叫ぶと、一斉に殴り掛かってきた。
俺は右側から襲ってくる男に向かって一歩踏み出すと、男の拳を躱しざま体当たりで男を吹き飛ばす。
その反動を利用して正面から襲ってくる男に拳を合わせて打ちつける。
左から突っ込んでくる馬鹿は前蹴りで浮かせた所に正拳突きを打ち込み吹き飛ばす。
ものの5秒足らずで戦闘終了・・・弱すぎじゃね?
スキンヘッドの男がこっちを呆然と見ている。
「さて、誰が間抜けだって?」
と、したり顔でスキンヘッドに言ってやると同時に、後ろに振り返りつつ、回し蹴りを背後から襲ってきた人物に喰らわせる。
壁に激突した人物を見ると、スキンヘッドと同じくらいの歳の女性だったが、近くにナイフが転がっていた。 こいつ、俺を殺す気だったようだな。
「女もいたのか、ま、自業自得だな。さて、っと」
と俺はにこやかな笑顔でスキンヘッドを見る。奴はガタガタ震えているが、気にしない。
「お前等全員お仕置きだな」
俺のその言葉を聞くとスキンヘッドが逃げ出そうとしたので奴の後頭部を右手で鷲掴み、持ち上げる。
苦しそうな悲鳴を上げるが関係ない。そのままスキンヘッドを壁に叩き付け、そっと耳打ちする。
「誰の相棒に手を出したか、思い知らせてやる。あぁ、序でに見せしめになってもらうからな」
スキンヘッドが震えた。
・・・
俺は今、エミリーさんにコッテリと絞られている。
理由は単純で、あの後の俺の行動がやり過ぎだったみたい。 ・・・てへ。
あの後、俺はスキンヘッドの頭を怒りをぶつける様に何度も壁に叩き付けた。
「お前は何をした?」
「・・・」
答えなければ一発。・・・ 悲鳴が上がる。
「お前は何をした?」
「あ、あんたの・・あ、あい、あいぼうを・・・」
「声が小さい!!」
と一発。 ・・・ 悲鳴が上がる。
「お前は何をした?」
「あ、貴方様の相棒に首輪を掛けようとしました!!」
「ほぉ、何故だ?」
「・・・」
もう一発。 ・・・ 悲鳴が上がる。
「何故だ?」
「ふぉ、ふぉれすとうるふは、売ればたいきんになるかられふ」
「よく聞こえんな?」
「売ればたいきんになるかられふ!!」
「俺の大事な相棒を金に換えようとしたのか?」
「・・・」
スキンヘッドの眼が泳ぐ。・・・もう一発。 ・・・ 悲鳴が上がる。
「す、すんまへんれしらぁ・・・」
「なんだって?」
「すいませんでしたぁぁぁぁぁ!!」
「俺の前に二度と面を見せるな。 もし見せたら、今日以上の責め苦を与えてやる」
俺は穏やかな表情のまま優しくそう言ってやると、スキンヘッドが震えて気絶した。
他の3人にも同じようなことをしてお仕置きをした。まぁ、拷問ともいうが。
因みに叩き付けていた壁はバレーボール大の血の跡がべっとりと付いている。
他の冒険者たちは遠巻きに見ているだけで、誰も止めようとはしなかった。
インディが威嚇していたのもあるが、関わり合いになりたくなかったのだろう。
最後に襲ってきた女だが、意識はあったようで、スキンヘッド達がお仕置きされているのを見て、恐怖のあまり腰を抜かして失禁していた。
「いい歳した女がみっともないな」
呆れたように言ってやると、怯えた目を向け、許しを請うように言ってきた。
「た、たすけて、お、お願い・・・」
「駄目だ。お前は刃物を俺に向けた、他の4人より悪質だ。よって、更に酷いお仕置きが必要だ」
ニヤリと笑ってそう言ってやると、女が目を見開いて震えた。
「さて、お前が俺を刺そうとした悪い腕は右腕か? それとも左腕か?」
「いや、いやぁぁぁ!、いやよぉぉぉぉ、 たすけてぇぇぇぇぇ!」
五月蠅いので鳩尾辺りを軽く小突くと、くぐもった嗚咽を漏らしながら腹を押さえて蹲る女。
「いいか、お前に許されているのは俺の質問に答える事だけだ。それ以外の言葉を発すれば今と同じようにしてやる。あぁ、その都度威力は上げていくからな」
暫らく待ってやると、女が上半身を起こす。
瞳には絶望を湛えていた。
「さて、もう一度聞くぞ。お前が俺を刺そうとした悪い腕は右腕か? それとも左腕か?」
「み・・・みぎ・・う、う、うで・・・です」
震えながらも、はっきりと答える。
「そうか、よく言った」
俺はニッコリと笑いかけ、女の右腕を持ち上げると、反対の手で手刀を作り、上腕に振り下ろす。
鈍い音と共に骨が折れた。
女の絶叫が辺りに響くが気にしない。俺は笑顔で言ってやる。
「大丈夫だ。俺は治療もできる。安心しろ」
そう言って女の上腕を持って「活法」を使用する。
「活法」により、女の上腕は真っ直ぐに直そうとするが、俺が折れた骨の左右を曲げた状態を力で強引に維持する。
すると、女の骨は曲がったまま繋がった。
その曲がった腕を見て驚愕する女を余所に、今度は前腕に手刀を下ろし骨を折る。
絶叫する女だが、鳩尾を軽く小突いて黙らせると俺はまた「活法」を使い、女の前腕を曲げたまま治療した。
女の右腕はジグザグに折れ曲がっていた。
女は自分の右腕を見つめると、しばらくして震え出し、絶叫した。
「これでお痛するのにも懲りただろう。 ふぅ、これで良し!」
おれは一仕事終えた達成感に浸っていたのだが、冒険者ギルドに居た者は皆ドン引きしていた。
その後は、中々戻って来ない俺を見兼ねて様子を見に来たエミリーさんがこの惨状を見て怒り出した。と言った感じだ。
スキンヘッド達は先に俺の持ち物を盗もうとしたこと。また、それがばれると今度は強盗にジョブチェンジ。その挙句に喧嘩を売って返り討ち、素手では勝てないと、今度は刃物を持ち出し殺人未遂に至る。 と、犯罪のオンパレード。俺が言質を取ったのもあって俺が行った行為は些かやり過ぎの面はあるが、スキンヘッド達は正当防衛で殺されていても文句も言えない立場なので俺はお咎め無しって事だった。
周りの冒険者達はこの騒動に戦慄を覚えたようだが、すぐに何事も無かったかのようにそれぞれの席に戻っていく。
なんだかんだで逞しいな冒険者って。 俺ならこんなもん日本で見た日にゃ、一日布団で震えながら寝込んでるかもしれんよ。 騒動を引き起こした張本人だけどね。
俺はエミリーさんにこってり絞られた後、冒険者登録をすることになった。
冒険者ギルドの説明から始まり、心構え等色々と話してくれた。
中でも冒険者のランクはSSS~Iまでの12段階に分かれていて、ランクSSS~Sは最上級、A~Cは上級、D~Fは中級、G~Iは初級となっているそうだ。
因みに昇級試験はC級に上がる時にあり、それ以外は特にないそうだ。ほぼ実力がものをいう世界と言うことだった。
「ではこの紙に名前を書いてください」
素直に紙を受け取ると、俺は名前を書く。
最初日本語で書いたら「なんですかこれ?」と質問され、やっちまった感が半端ない。
慌てて俺は「自分の地域に伝わる文字で、正式な名前を書く時はこの文字を使うんです」と言ったら不審に感じたようだが、納得してくれた。
こっちの文字ってなんだっけ?と疑問を浮かべると、頭の中から答えが浮き出てきた。
こちらの世界ではプレス語が世界共通言語になっており、それ以外の文字も存在するが、一部の集落等で使われているだけらしい。
俺は召喚特典で「異世界言語」を取得しているので問題なくプレス語で名前が書けた。
今度はエミリーさんもそのまま受け取ってくれた。
「少々お待ちください」
そう言ってエミリーさんが裏の方へ行き、暫らくすると一枚のカードを持って現れた。
「こちらがギルドカードになります。お手数ですが、このカードの端の此処に一滴血を垂らしてもらえませんか?」
そう言ってエミリーさんはカードを差し出す。
真っ白なカードに俺の名前だけが書いてあり、右端に小さな円が書いてあった。
「この針を使ってください」
そう言って火で炙った針をエミリーさんが差し出してきた。
・・・ 自分で刺そうと試すが、やっぱり、なんか怖くて躊躇してしまう。
「すいません、エミリーさん。針で刺してもらえませんか?」
俺がそうお願いすると、エミリーさんは快く引き受けてくれて、サクッと俺の指を刺してくれた。
「痛ッ!」
と声を出した時には既に針は抜かれ、赤い血が指にぷくっと迫り出して来た。
俺は慎重に指についている血をカードの円の中に垂らすと、カードが発行し出した。
「おぉ? なにこれ?」
「ふふふ、皆さん驚かれるんですが、これはカードとあなたをリンクさせているんですよ」
「どういう事?」
「簡単に説明しますと。このカードは魔導具の一種でして、血を垂らすことで魔力的なパスを繋げるんです。それによってあなたのレベルと年齢が表示される仕組みです」
そんなすごいものなのか。これ。
「ギルドカードは最初は無料なんですが、紛失などで無くされると再発行に銀貨5枚掛かりますから、無くさない様にして下さいね」
と笑顔で言われた。
カードは発行が終わると、色が白から青色になり、名前の下に年齢が出て16歳となっていた。
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名前 :山並 楽太郎
年齢 :16
レベル:7
冒険者ランク G
うん?16歳? 俺、35歳なんだが・・・ あれ?
驚いていると、エミリーさんがカードを覗き込んで来た。
「楽太郎さん、レベル7だったんですね、と言うことは魔物退治したことあるんじゃないですか?」
「ありますけど、何故わかるんです?」
「レベルは魔物退治をしていないと上がり難いんですよ。普通に鍛えているだけだと、10年経ってもレベルは3位までしか上がりませんしね。楽太郎さんくらいの年齢なら、魔物退治していないと、レベルは普通1のままで、高くても2までですよ」
「なるほど、勉強になります。ありがとうございます」
「いえいえ、それよりも、先程のような騒ぎはもう起こさないでくださいね」
「自分から起こすことはありませんが、相手が吹っ掛けて来た時は保障できませんね」
そうニッコリ笑って言うと、エミリーさんは頬を膨らませていたが、仕方ないといった感じで許してもらえた。
「そう言えば魔石の買取とかしてますか?」
「え?魔石ですか? ギルドで買い取りはしてますが、どんなものです?」
「これなんですが」
と言ってポケットに手を突っ込み、取り出すような振りをして「無限収納」から魔石を2個取り出してカウンターに置く。魔石の大きさは手の平サイズだ。
「大きいですね。これ」
「ランクDだそうですよ」
「えぇ?! す、少し待ってください。鑑定士を呼んできますね」
慌てた様子でカウンターの奥に駈け出して行ったエミリーさんは、一人の男性を連れて戻ってきた。
「お待たせしました。こちらの魔石の鑑定をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか」
エミリーさんが男に言うと、
「分かりました。では拝見させていただきます。よろしいでしょうか?」
男は俺にお伺いを立てた。
「えぇ、どうぞ、というかお願いします」
俺も頭を下げてお願いする。
男は暫らく魔石を見ていたが、片眼鏡を嵌めると、食い入る様に魔石を見詰めた後、笑顔で答えてくれた。
「間違いなくDランクの魔石ですね。これでしたら1つで金貨1枚と大銀貨5枚で買い取りますが、どうでしょう?」
うん?相場より高いけど、いいのかな? そのことを聞いてみると、
「あぁ、それは5年ほど前まではそれくらいの相場だったんですが、一流冒険者が戦争でごっそり減ってからは中々取れなくなってきたんですよ。それで相場が上がってるんです」
と親切に教えてくれた。
「ありがとうございます。えーと、お名前聞いてもよろしいでしょうか? 私は山並 楽太郎と申します」
「おっと、名乗っていませんでしたね。私はラジウスと言います。以後お見知りおきください」
そう言ってニッコリ笑ってお辞儀をする。
話の流れのまま魔石を2つ共売って30万円ゲット!
いい調子だ。そう思いつつ、何処かに良い宿屋がないか聞くと、初級冒険者には割り高になるが、と前置きされた上で「頑固な親父亭」という宿屋を紹介された。
今日はもう休もう。
そう思ってインディを伴い、早速宿屋へ向かうことにした。