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8/12

変人というあだ名がついた日。

会長から「半裸になって外に出て、俺は無実だぁぁぁあって叫んでこい!」という、無茶振りを命令させられた俺は、次の日から生徒会で変人扱いを受けるはめに・・・・・・・。それに、矢奈戸に渡せと言われた書類の相手とは!?

青春系ツンツンラブコメディ!第8話!!!

 ―――――――次の日の放課後。in生徒会室。





 「うぅ・・・・・・失礼します・・・ひっぐ・・・。」


 生徒会室に入ると、会長、花野山さん、辻音、金髪の女の子、全員集合していた。会長は一番奥の椅子に座っていて、何かの書類を広げている。花野山さんも会長のそばに立って一緒に見ている。辻音は居心地が悪そうに、端のほうできょろきょろしている。金髪の女の子はどかっと椅子に座り、携帯電話をいじっている。

そして俺はというと、


「うわっ、どうした?!なぜ泣いてるんだ?」


会長が俺に気づき、書類から目をはずしそう言った。





そう、俺は泣いているのだ。





昨日会長から「半裸になって外に出て、俺は無実だぁぁぁあって叫んでこい!」という、無茶振りを命令させられた俺は、上着とシャツを脱ぎ野球部がグランド整備している中、校庭の真ん中に立ち、














 『俺は無実なんだぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!!!!!』











と、大声で叫びまわりからの痛い視線を感じながら下校した。

そして朝、学校にいくと、

『あっ、あの人だよ、昨日叫んでたの』

『うそうそ!どこ~っ』

『てゆーかぁ、あの人生徒会役員なんでしょ?』

『まじで?てか無実だぁとか言ってたんだよね?』

『うんうん、てかこれだけのことしといて無実じゃないよね?』

『おい、あいつ昨日叫んでたんだぜww』

『今年の生徒会役員、かわいい子たくさんいるんだろ。襲われたりとか・・・・・』

『生徒会長大変そう・・・・。』


などと、言いたい放題言われた。大変なのは会長じゃなく、俺のほうだぁぁあ!

心のなかでそう叫んでいた。

庄星は普通に話てくれた・・・・・・と、いうよりも思いっきり爆笑された。俺、生徒会役員になってから何一つ、いい事がない・・・・・・。今日もマンゴーヤジュース売り切れだったし・・・・・・。

そうして、授業中も陰口を言われながら放課後が来るのを懸命に祈っていた。

そして放課後。会長に文句を言おうとすぐ生徒会室に向かうと、途中で担任の矢奈戸に呼び止められた。


『おぃ、未波。』

『んぁ?・・・・なんすか?せんせぇ、俺今急いでるんですよ!』

『おうおう、いつからこの口は、そんな口を聞くようになったんだ?』

『いだだだだ』

思いっきりほっぺをつねられた。くそっ、女なのにこんなバカ力なんだ。

『どうだ、反省したか?』

『はい、しました!しましたから、はなしてください!』

ふん、反省なんてするわけないだろ。でももうほっぺが限界だったので、素直に従った。そしてやっと俺のほっぺが開放された。

『いだだだ・・・・・・もう、なんなんですかぁ?』

『なんのことかは、自分が一番分かってるだろ!』

『・・・・・・なんの事ですか?』

『昨日の事に決まってんだろぉ!』

耳元で大声で叫ばれた。超耳が痛い。中耳炎になるだろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って

『えぇぇえええええええええええええええ!?』

今度は俺が叫んでしまった。先生にまで昨日のことが知れ渡ってる!?

『ふっふっふっ、知らないと思っただろ。でも、安心しろ、知っているのは私だけだ。』

『・・・・・・・なんですかその目は・・・・。』

矢奈戸は何か、悪いことをたくらんでいるような目を俺に向けてきた。

『ひとつ頼みたい事があるんだが・・・・・・・・・。』

『・・・・・・拒否権は?』

『ない!』

めっちゃとびっきりの笑顔で答えられた・・・・・・。でも頼みたいことってなんだ?

『実はなぁ、これを情報室にいる奴に渡しといてほしいんだが・・・・。』

そういうと、矢奈戸は俺に書類を渡してきた。

『情報室って・・・・・・・・・・生徒会の・・・・・?』

『ああ、そうだ、任せたぞ。じゃ、』


そう言って矢奈戸は階段を下っていった。


『はっ!ちょっと待ってくださいよぉ!・・・・・・・・・・・・はぁ、』


あきれながら階段を上ろうとすると矢奈戸が立ち止まって。


『あ、おーい!』

『はい?なんですかー?』

『あまり派手にやるなよ、担任の俺が、迷惑だから★へーんじーんさん♪じゃ、』

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』

 なぜか泣けてきた。俺が自らやりたくてやったわけではないのに・・・・・。どうして俺が・・・・・・・・・・・。

 などと考えているうちに、生徒会室に着いたのだった。


「・・・・・・と、言うわけなんですよ・・・・・・・・・・うぅ。」


俺が、長々しい説明をし終わると、みんなが俺の方によって来た。


「ふっ、いい気味だ。」

「ふふっ・・・・・・・べっ、別に笑ってなんかない・・・・くくっっ。」

「自業自得よ。」

「もっと嫌いになりました。」


と、俺の隣を通りぬけ、生徒会室から出て行こうとした。

「えぇ!?どうして出ていくんですか!?」

そう言うと、みんなが振り向いた。

「変人と一緒にいたくないからな。」

「同じ空気をすいたくないよね。変人さん♪」

「その通りです。変人。」

「うんうん!へーんじーんさんっ」

「えぇぇえ!?酷いっ!酷すぎる!」

・・・・・・・・・まじで号泣しちゃうよ。

そんな俺を見ると、会長は「ふんっ」と言い捨て、自分の席に戻った。

 「いくら僕だからといってそこまではしないっ。」

 あきれたようにそういうと、書類を整理し始めた。


 「よしっ、では生徒会をはじめるとするか・・・・・・・・・・・。」


 それと同時にみんな席についた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どこに座ればいいんだ?適当に、辻音の隣に座っておこう。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


無言でとてつもないほど、辻音の言いたいことが伝わった。これからの生徒会活動・・・・・どうしよう。


「では、昨日誰かさんのせいで何もできなかったので、まず自己紹介から。」


目線で訴えられた。俺って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 すると会長がすっとその場に立った。


 「2年の生徒会長、成宮輝和だ。1年間よろしく頼む。変人以外。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「2年の副会長、花野山春華。うーん、しゅんのがいいかなぁ?まあよろしく、変人以外。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 「1年の書記の藤ノ岡辻音です。よろしくお願いします。変人以外です。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「1年、観察のロルアです♪よっろしくぅーあ、もちろん変人以外だよ!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「ん?どうした、次は変人の番だぞ?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうして・・・・・・・・・・・・・。」


「ん?どうした?変人?」


「どうしてみんな、そんなにツンツンンなんだぁぁああああああああああああああああ!」


俺は叫んだ。


「うあぁ!?もぅ、うるさいなぁ。」

「うるさいじゃないですよ!?あえて突っ込みませんでしたがどういう事ですか!?どうして俺以外!・・・・・・・・・その前にどうして“変人”呼びなんですかぁぁあ!?」


「仕方ないよ、変人なんだから・・・・。」


花野山さんはそう言って俺の肩をたたいた。


「んもぉ!そんなことはどうでもいいから、次!あんたの番。」


会長がそう言うと、俺にびしっと指を向けた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もうなにを言っても、スルーされそうなので仕方なく席を立った。

 

 「1年の未波瑞斗です・・・・・・・・・・・・・・えーと、その、よろしく・・・・お願いします。((本当に!)・・・・あ、そういえば・・・・。」


ふと思った。俺はなんの係りなんだろうか・・・・・・・・。辻音や金髪の女の子は決まってたな。あれ?・・・・俺は?


 「あのぉ・・・・・会長?」

 「なに?」

 「俺の係りってなんですか?」

 

 会長のめんどくさそうな返事に、恐る恐る聞いてみた。すると会長はきょとんとした表情を浮かべた。


「は?なにって?・・・・・決まってるじゃないか。」

「はい?・・・・・・・・どういうことですか?」

 本気で分からなく困った表情をしていると辻音が嫌々そうに口を開いた。

「会計よ、会計。」

「はぁぁぁあ!?なんで!?」

「なに?いやなのか?」

花野山さんが驚いたような顔で聞いてきた。

「・・・・別にいやではないんですけど・・・・・・・。でもどうして俺なんですか?」

――――――会計。

聞くからにして、めんどくさそうな係りだ。

 

 苦い顔をしていると、花野山さんがニヤニヤと笑ってきた。

「なに?そんなに嫌なのか?」

「まぁ・・・・・てゆうか、その前にどうしてそんなにニヤニヤしてるんですか?!」

「だって、人が嫌がるの見てると楽しくならないか?」

「この人ドSだぁぁぁあああ!!!」

 今度から、あまり近づかないようにしよう。

 そう心に誓っていると、今度は会長が口を開いた。

「なぜお前が会計なんだ、だと?」

「はい。」

「それはだな、お前がいかにも会計ですって顔をしてるからだ!」

「またそれですか?!」

「またとはどういうことだ?」

会長がぶすっと口を開いた。

「それは・・・・・・」

俺は委員会決定の出来事をみんなに話した。


 ~5分後~


「なんてかわいそうな人間なんだ?お前は・・・・。」

「変人なのに見た目は頭がよさそう・・・・なんというギャップ・・・くくく。」

「生徒会なめんじゃないわよ。」

「本当はバカなのにね!」

などと、散々なことを言われた・・・・・・・。もう泣いてもいい?


「そんなことより、変人はやめてくださいよ。」

俺がそうみんなに頼むとめずらしく辻音が口を開いた。

「そうね、別にいいけど・・・・」


なんというやさしい幼馴染なんだ。やっぱりいままでのは幻覚・・・・・

「つじ――――。」

「人のことを軽々しく辻音とか、呼ばなければの話だけど。」

ふんっ、とそっぽをむいてしまった、なんというツンなんだ。

 

 「じゃあさぁ、やはりここは1周回って、変人さんでいいんじゃない?」

 金髪の少女、(ロルアとかいったかな?)がそう言った。


 「異議なし。」

 「異議なし。」

 「異議なし。」

 「意義ありありだよ!?」


 とりあえず、つっこんでおく。その前に、つっこまずにはいられない・・・・・・。


 「やっぱりここはみず――――。」


 「「「「却下。」」」」


 4人の声が同時に重なった。俺だって、高校生活でラブコメくらいありたいのに・・・・・。


 「ああ、もう、仕方ない・・・・・未波でいいっっ!」


 会長が嫌々しく叫んだ。・・・・・・・・そんなに嫌ですか?


 「ああ、じゃあ他の人はなんて呼んだら―――――。」


 「成宮輝和会長様。」

 「花野山副会長様。」

 「藤ノ岡様。」

 「ロルア様♪」


 俺が言い終わる前に全員答えた。


「拒否権は?」

「「「「ないっっっ。」」」」


「・・・分かりました。」


そう答える以外できなかった。


「では、これからこの6人で生徒会をやっていく。がんばろう。」

かいちょ・・・・・・・成宮輝和会長様が、その場に立って言った。

・・・・・・6人?辺りを見回してみる。・・・・・・・・あれ?俺を含めて5人じゃないのか?

「成宮輝和会長様。」

「なんだね?」

俺がそう呼ぶと、背は小さいのに、ものすごく大きな態度で答えた。


「どうして6人なんですか?」

「なにが?」

俺の質問に、会長は不思議そうに首をかしげた。・・・・・・・・・・・幼さがその幼い行動にプラスされ、さらに幼くみえた。大きい子供が見たら、確実に倒れそうな破壊力だ。


「ですから、どうして6人なんですか?どうみても5人しかいませんが。」

俺がそう言うと、同年の辻・・・・・藤ノ岡様とロルア様がたしかに、という表情であたりを見回した。

「ああ、そういうことか。」

成宮輝和会長様が納得したように手を打った。

「そういうことって、どういうことですか?」


「たしかに生徒会は6人だよ。」

そう答えたのは、成宮輝和会長様ではなく花野山副会長様だった。


そういうと、花野山副会長様は生徒会室の隅にある“情報室”に向かって指をさした。





「あそこにいるんだよ、もう1人ね。」





邪悪な笑みを浮かべた。


閲覧sりがとうございました♪

変人というあだ名がついた日。←やっとこの章が完成しました!

おそくなってすいませんでしたっ

よかったら続きもみてください。お気に入りや、コメをくれた方!


本当にありがとうございます!


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