生徒会長との3回目の再会。
小さな女の子と自販機で言い合いをした次の日のこと。まさか俺の高校生活の終わりがくるなんて・・・・・・・・・・・・・・。
青春系ツンツンラブコメディ。第4話!
変な(小さい)女の子と会った次の日のこと。
朝、俺は体育館にいた。今日は各委員会ごとの紹介があるので全校生徒が集まっている。あの(小さい)女の子とまたばったり会ったら、言い合いになりそうなのでさぼろうと思った。しかし、一応生徒会役員と、いうこともあり行くことにした。
しかし、よく考えてみると、昨日の(小さい)女の子は誰だったんだ?どこかで見た気がするのだが・・・・。あの小ささあの子以外にいないし。そういえば、変な髪型してたな・・・・・ツインテールにしてて、先の方をもう一回リボンで縛ってた気がする。あんな独特的な子、他にいなそうだが・・・・やっぱり、思い違いだよな。みんな敬語を使うとかなんとか言ってたけど・・・・もしかして、生徒会長とか?ははっ、ありえないな。どう見ても年下の子に・・・・。
「これから、各委員会ごとの紹介を行います。では、生徒会長お願いします。」
司会者のアナウンスに気づきふと、壇上を見ると眼鏡をかけた真面目そうな女の子が左端の方に立っていた。
「生徒会長・・・・・・・・てるかずさん・・・か。」
俺はポケットに手を突っ込み、シルバーに輝く名札を取り出しそれを見つめた。
「はい。」
壇上のほうから、聞き覚えのある声がした。壇上を見てみるとそこには
・ ・ ・ ・ ・ ・
『小さい女の子』 がいた。
そう、昨日あった“小さい”女の子だ。 俺は驚愕した。
見間違えではない。あの髪型、声、そしてあの“小ささ”。あの子以外ありえない。
俺はこの世の地獄でも見たような顔をしていた。
しかし、(小さい)女の子は当たり前のように、司会者からマイクを受け取り壇上の中央に立った。
俺が彼女を凝視していたせいか、彼女と目が合った。すると彼女は俺をみて勝ち誇った笑みを浮かべた。そしてマイクのスイッチを入れた。
「おはようございます生徒会長の“なりぐう てるか”です。1年生の皆さん、入学おめでとうございます。こうして会うのは“2回目”ですね。覚えがない人は入学式に“居眠り”などをしてた生徒でしょう。」
顔にうっすらと汗がにじんだ。・・・・・・・・・・・・俺のことだ。だから分からなかったのか、
『小さな女の子』が『生徒会長』だってことに。
別に生徒会長に逆らったってたいした事ないと思ってるだろ。
ああ、別にたいした事ない。少なくともこの学校以外ならな。
この学校、功凛高校は普通の学校とは少し違い、規則がゆるい代わりに『生徒会』がこの学校を率いる、という事になっている。つまりはそういうことだ。『生徒会が学校を動かしている』といっても過言ではないだろう。
生徒会=学校をまとめている。ならば、生徒会のトップ=『生徒会長』だ。だからもし、会長の気に触れることをしたら、『退学』ということにもなりうる。
しかし俺は、そんなこの学校でもっとも偉い人に暴言を吐いてしまった。
俺の高校生活・・・・・・・・・・・・終わったな。
右手に持っていた『生徒会長』の名札が俺の手からこぼれ落ちた。
それから生徒会長の話が終わり、各委員会ごとの紹介も終わった。
そして俺の学校生活も終わった。
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