俺と庄星といちご牛乳と・・・・
「すこしくらい“デレ”てくれたっていいじゃないか!」第2話!
俺と庄星といちご牛乳と・・・ もしよかったら、見てみてくださいw
青春ツンツンラブコメ!
そして昼休み。
――――in屋上
そこには俺と庄星がいた。
「ごめんな、役に立てなくて。」
庄星が俺に謝ってきた。
「いや、庄星のせいじゃないよ・・・早く決めなかった俺が悪いし。」
俺はそう言って右手に持っている“いちご牛乳”を飲み干した。
「・・・・・・・矢奈戸め・・・・。」
そして校庭の方を見ながらそうつぶやいた。別に男の俺が女の子にもてないのに、女の矢奈戸が女の子にもててるっていう、ひがみなんかじゃないんだからな!
「・・・・・・・どうして人生ってこううまくいかないんだろうな。」
庄星がいきなりそんなこと言いだした。庄星の方に目をやると、庄星が野球部の方をじっと見つめていた。
「俺、今日・・・・・・小舟に告ったんだ・・・。」
「っ!・・・・・・・・・・・・・。」
俺は言い返すことができなかった・・・。小舟というのは俺らと同じクラスの女子生徒だ。野球が好きらしく野球部のマナージャーをしている小柄でおとなしい子だ。庄星とは同じ中学だったらしい。庄星は中学のときからその子を、好きだったらしく高校にはいったら告白すると決めていたらしい。そして今日、庄星はその子に告白した・・・・・・。結果は“どうして人生ってこううまくいかないんだろうな・・・・・・・。”と、言っていたので。多分ダメだったっぽい。
「そんな顔すんなって、過去なんか捨てて次に向かって進めばいいんだよ!俺だって今日、目覚まし時計の電池が切れてて遅刻しそうになったり、掃除当番押し付けられたり、それにいつも飲んでる“マンゴーヤジュース”がなぜか今日に限って売り切れだったし・・・・・・・。」
そう言って飲み干したいちご牛乳を潰しはじめた。
「ふっはははは、やっぱおまえはおもしろいな。ありがと、なんか吹っ切れたよ。」
そういって庄星は野球部がいることろから視線をはずした。
「ところでさ・・・・・・一つきいてもいいか?」
「ん?・・・・・なに?」
おれがそう答えると庄星は俺の方をじっと見てきた。
「なぁ、瑞斗がいつも飲んでる“マンゴーヤジュース”って、本当にうまいのか?」
「・・・・・なんでそんなこと聞くのか?」
「・・・・いや、なんとなく・・・・うまいのか気になったから・・・・。」
「・・・・うまい・・・・・・・だと?」
「やっぱまずいのか。名前からしてまずそうだもんn―――――」
「うまいに決まってるわあぁぁあああああっっ!」
思わず叫んでしまった。
「えっ?・・・・・・・まじか?」
「まじでまじな大まじだ。はっ!もしかして今日ジュースが売り切れだったのも人気で、たくさんの人がかったからだ!」
俺がそう言い切ると庄星は驚いた様子で俺を見ていた。・・・いや、少し引いた様子で・・・・・・。
え?あれ、そんなまずそうに思うか?俺的にはどのジュースよりうまいんだけどな・・・。(個人の感想です。)
「・・・・・・・そうなのか。」
そう、庄星が苦笑いで答えると俺の肩をたたきながら「まぁ、生徒会、がんばれよ。」と言って、出口のほうに歩いていった。
「わかってるよ・・・・・・・・。」
そう呟くと俺は、生徒会室がある方を眺めた。
「生徒会・・・か・・・・・・・・・・・・・・・・・あっそうだ、“マンゴーヤジュース”もう補充されてるかな。」
そうして俺は、手に持っている“いちご牛乳”をゴミ箱に捨て、明日から髪を金髪に染めて登校しようかな、などと考えながら屋上を後にし、自販機に向かった。
えつらん、ありがとですw