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いつもなら、私の部屋で担当さんとやりとりするのだが……
このままでは済むはずなく、ダイニングテーブルで、お茶してます?!
私の横に先輩が座り、向かいに担当さんが座ってます。
はぁ〜〜
何故、こうなる?!
「胡桃先生、こちらの方は、どういうご関係でしょうか?」
担当さんが、私に視線を向けて、聞いてくる。
どういう関係って、いわれても…
関係も何も、大学時代の『先輩』と『後輩』ナンですが?!
とりあえず、誤魔化さずに答えよう。
「大学時代の先輩と後輩という関係ですよ、今は。」
??
私が、口を開くより先に、隣に御座りになられている方が、勝手に答えておられる!
うぅ、私が聞かれたのに。
すると、担当さんの視線が先輩に移る。
「何が目的ですか?」
と、担当さん。
その問いに先輩は、担当さんに名刺を差し出す。
なぜに名刺??
そして、それを受け取る担当さんは、名刺をジッと見つめた後、先輩を見る。
「胡桃先生の御手を煩わすような事や不利になるような事は、御遠慮願いたいのですが?」
「そんな事は、しませんよ。」
「……」
担当さんは、ため息を吐くと、私を見る。
「胡桃先生は、よろしいのですか?」
「? はあ、私は、大丈夫ですよ?」
担当さんの言わんとしている事は、今ひとつ、わからないけど…
「わかりました。 では、仕事に入りましょう。」
担当さんは、そう言ったので、私は、自分の部屋に向かった。
――これで少しは、色事に艶が出てくれれば……
と、担当さんが漏らした言葉は、私には届かず、空気に紛れ、消えた。




