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そんなこんななやり取りがあった後、私の部屋とは、違う部屋に移動してます。
「先輩、この部屋を使って下さい。 ただし、雑な扱いは、しないで下さいね。」
私の部屋の向かい側の部屋に、先輩を連れてきてます。
と、いっても、何もない部屋ですが。
もうひとつの部屋は、ユイちゃんがたまに使っている部屋だからね。
「必要なものは、自分で用意できますか?」
それとなく、助力がいるか、聞いてみる。
先輩は、部屋を見渡すと、
「イヤ、自分でするよ。 ありがとう。」
「寝具は、布団でいいなら、あるので、用意しますね。」
「ありがとう、助かるよ。」
そう言って、ニコリと先輩は、笑った。
そうだ!
伝えとかねば。
「先輩、信用はしてますけど、お願いがあります!」
私は、おもむろに切り出す。
「なにかな?」
「申し訳ないのですが、非常事態じゃあない限りは、部屋に違う人を入れたりするのは、やめてほしいのです! 私は、静かなのが好きなんです!!」
大学時代、人付き合いが多かった先輩。
私の家を知らない人間に踏み荒されたくは、ないからね。
「わかったよ。 その辺りは、長峰さんから聞いているから、大丈夫だよ。」
ユイちゃん、いろいろ、手筈を整えてくれたんだ。
さっすが!
ひとり、感心した私です。




