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食器の片付けを先輩とふたりで、現在、しております。
料理を作ってくれたのだから、片付けは、私がします、いや、私の家だから、します!、と伝えたが、一緒にしたら、早く終わるでしょ、と言われ、洗い物をしてますよ。
それにしても、先輩、確かいいとこの坊ちゃんだった様な気がしたけど、料理や洗い物とか出来るんだ、とひとり内心、感心している私です。
ちなみに私は、料理は、苦手です、とドヤ顔で威張ってみる。
洗い物を終えた私達は、イスに座って、玄米茶を飲んでいます。
なんか、この先輩、出来る人で、食後のデザートなるものまで用意していて、それを頂いてますよ。
「懐かしいね、このお茶。」
「? そうですか? 普通の玄米茶ですよ。」
といっても、少しだけこだわっている。
原材料には、ね。
『玄米』を使用している玄米茶を選んでいるからね。
たいていの玄米茶は、『米』か『炒り米』となってるから、買う時は、注意して買っているのよね。
私は、玄米茶を頂きながら、デザートを頂く。
うん、美味しい!
「玄米茶を頂くと、大学時代を思い出してね。」
私は、先輩の言葉にハッとする。
そういえば…
先輩、私が入れた玄米茶、飲んだ事があったね、大学時代。
「そうですか。」
「うん。 また、君に会えるとはね…」
先輩は、そう言って、私をジーッと見つめる。
見つめられた私は、なんか、ムズムズし、居た堪れない気持ちになり、その反動で、キッと先輩を見てしまう。
「そういえば、先輩。 なんで、先輩がいろいろ、私にしてくれるんですか?」
「…?」
「ユイちゃんに頼まれたにしても…」
「言っておくけど!」
「はい?」
「長峰さんは、カノジョじゃないからな!!」
「はぁ。」
先輩のなんとも言えない圧に驚きながらも、わかりましたよ、と返事をする。
なにもそんなに、圧をかけなくても、ブツブツ。
「河森さん?」
「なんですか。」
「しばらく、こちらに、厄介になりたいんだけど?」
「へっ?」
「迷惑じゃなければ、いや、迷惑だとしても、しばらく、ここに居座せてほしい。」
「なんで?!」
「どうしても、お願いしたい!」
そう言って、先輩は、頭を下げる。
ど、どういう事――
しかも、私に拒否権、ナシですか―――!!




