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車のナビを頼りに運転を続ける。
ナビの終点は、海から車で15分くらいの場所。
お互いが話す事もなく、車を進める。
――そして、とあるマンションに到着した。
車を路上駐車する訳にもいかないので、近くのコインパーキングに車を停める。
「ミーさん、家のカギ、借りますよ。」
長峰が、寝ている彼女の顔をペチペチ叩きながら、声を掛けている。
「―うー、むにゃむにゃ」
起きそうにないな。
俺は、車のドアを開けて降りると、寝ている彼女側の後部ドアを開ける。
そして、彼女を抱きかかえようとした時、またもや、長峰から、「落とさないように。」と、忠告を受けたのだった……
ハハハ………
マンションのエントランスに入ると、慣れた手つきで、入っていく、長峰。
オートロックのドアを開けてマンションに入って行き、エレベーターへと入って行く。
2階でエレベーターを降りると、テケテケと歩いていく、長峰。
そして、『201号』と書かれたドアで立ち止まると、鍵を開け、ドアを開けたのだった。
「お邪魔しまーす。」
ひとこと言って、長峰は、入っていく。
俺も寝ている彼女を抱え、長峰の後をついて行く。
一つ目のドアを開ける、長峰。
「先輩、すみませんが、ミーさん、しばらく起きなさそうだから、ベッドに置いてもらえます?」
「あ、あぁ。」
俺は、言われた通りに彼女をベッドに寝かせる。
それにしても、ここまで起きないとは、どうなってるんだ?、と少し心配になった。
「先輩、ミーさんを着替えさせるので、部屋から出てもらえますか?」
「わかったよ。」
そう言って、ドアを開けて、部屋を出、廊下の壁にもたれて待つ事にした。
しばらくして、ドアが開き、長峰が部屋から出てくる。
「先輩、時間、大丈夫ですか?」
「今日は、これといって、用事はないから、大丈夫だけど。」
「そうですか…」
そう言いながら、長峰は、奥のドアを開けて、部屋に入っていく。
俺もつられて、部屋に入る。
そこは、ダイニングキッチンになっていた。
その部屋に入る時に、ほのかに鼻腔をくすぐる香りがし、頭を傾げる。
この香りは、いったい?
前に嗅いだ事がある香りなんだが…
なんだか、懐かしい感じが……?
なぜ、かそう思った。




