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海なんて、ひさしぶりだな……
そう一人思いながら、海を眺める。
仕事がたまたま休みだった俺は、大学時代に所属していたサークルの集まりに参加していた。
卒業してから、4年経つのか…
早いのやら、遅いのやら。
そんな事を考えながら、サークル仲間たちの後をゆっくりとついて歩く。
今日、集まったのは、今年、大学を卒業したサークルメンバーとそのOB。
社会人になる卒業生を労う歓送迎会みたいなものだ。
先に歩いていくメンバーの顔ぶれをみながら、心の中でため息をつく。
――やっぱり、来ていないか……
心に思い浮かんだ顔を打ち消しながら、つい、ため息がこぼれた。
サークルに一度は、入部したが、一年もいなかったし、誰も連絡先を知らない。
それに…
会えたからとして、俺は、いったい、どうしたいんだ?
なんともいえない気持ちになり、また、ため息がこぼれる。
そして、俺は、海を眺めた。
「宮永先輩、どうかしたんですか?」
いつのまにか、足を止めて、海を眺めていた俺に声がかかる。
「いや、ごめん。 ひさしぶりの海だから、ね。」
そういうと、俺は、歩き始めた。




