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玄米茶の香りに、淡い想いをそえて  作者: みこくるみ
第一章

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9

「美咲ちゃん、待ってくれるかな〜?」

「……」



私は、あれから、サークルの勧誘に追われている。

サークル名は、『地底探検隊』。

何をしてるのか、詳しく知らないが、簡単に言えば、何でも屋さんというか、便利屋さん的な感じ。

最初、サークル名を聞いた時、洞窟巡り?、冒険家でもするのかと、思ったのよね〜…



なんでも、この大学では、有名なサークルらしく、卒業後の就職探しにも貢献してくれるありがたいサークルだそうだ。

まぁ、裏方的な事を率先してするのなら、そうかもね。



だけど……!

わ、私には、必要ないのよ――!!



と、言いたい、叫びたい。

でも、知られたくない!

ひっそりとしたいのよ―――!!



なのに、しつこい(怒)

はあ、大学で、息抜きする間がない。

仕方ない、()るか、()りあげるか?!

などと、アブナイ思考が浮かび始めた時、あの先輩の声がした。



華元(はなもと)くん、あまりしつこいと、通報されるよ?」

「ひどいな、先輩! 勧誘ですよ。」

「………(迷惑だ!)」



私の横にゆっくりと歩いてくる、イケメン先輩。



「河森さん、嫌がっているでしょう? それに、サークルの方針では、無理強いはしないとあるけど……」



そう言った先輩の目、笑っていない。

うーん、イケメンは、怒らせると、コワイって、メモしとこっと。



「先輩、怖いですよ。 オレが悪かったです! 美咲ちゃん、ごめんね。」

「……、はい。」

「河森さん、オレからも謝らせてもらうね。 この度は、嫌な思いさせて、ごめんね。」

「……こちらこそ、少し大人気なかったかもしれません。 ですが……」



そう言って、先輩達をキッと見る。



「こういう事は、これっきりで、お願いしますね!!」





――そんなこんなでいろいろあったけど、結果的に一年だけ、サークルに入部したのよね。

まあ、()()()事があって、短かったけど……



私は、玄米茶を一口飲み、ホゥっと、ひと息ついた。





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