表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/47

すべての人の心に花を-40

 ものの十分もしないうちに、全ての男達を叩きのめした朝夢見と仙貴は、さっきまで偉そうにしていた絆創膏の男の前に立って見下ろした。仙貴が男の胸ぐらを掴み上げ、

「誰に、頼まれた?」と訊ねた。すると、男は震えながら、矢島さん、と小さく答えた。仙貴は、朝夢見の顔を見て確認すると、男を打ち捨てた。

「とっとと帰んな」

仙貴の言葉に、男連中は、よろよろと立ち去った。

 ふん、と鼻息荒く見送ると、仙貴と朝夢見は、しのぶに振り返った。しのぶは、怖がるよりも、ただ呆れて、二人を見てた。それに気づいた二人は、

「どうしたの?」と訊ねた。

「だって…、強いんだもん」

「あんなもんでしょ。ね」

「まぁ、チンピラだし、俺たちのことなめてるから、刃物も出さなかったし、楽なもんだな」

「で、でも、あんなにいたのよ」

「あのくらいなら、一人でも大丈夫よ」

「ん。そうだな」

「それより、しのぶちゃん、大丈夫」

「あ…、うん」

「じゃあ、戻ろうか」

「そうだな」

「え?どこへ?」

「学校。由起子先生に報告しておいた方がいいわ」

「う、うん」

 三人はまた学校に戻り始めた。楽しそうな仙貴と朝夢見と裏腹に、しのぶは、いま見た鬼神のような二人の戦いに気を取られて、上の空で歩いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ