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すべての人の心に花を-39


          *


 和美とまゆみの二人と別れると、しのぶは朝夢見と一緒に北門を出た。仙貴は、二人の後を、何を言うでもなくついてきた。

「仙貴、今日はいいよ」

朝夢見の言葉に、仙貴はにこにこしながら、ぶっきらぼうに答えた。

「まぁ、いいじゃないか」

朝夢見としのぶは顔を見合わせながら、微笑み合った。

 楽しく話しながら角を曲がると、前方に何人かの男が立っていた。そのうちの一人は、右頬に絆創膏を貼っている。サングラスを掛けた顔は、誰だかわからなかったが、一瞬で朝夢見は、この間のチンピラだと察した。さっと、右手でしのぶを制し、少し振り返って仙貴に合図した。仙貴の表情から笑顔が消えた。

 チンピラの一群は、ゆっくりと三人に近づいてきた。朝夢見は、しのぶに戻るように告げようとした。そうして、振り返ったとき、背後からも近づいてくる者があるのに、気づいた。仙貴も気配を察していた。二人は顔を見合わせながら、頷き合った。

 チンピラの一人、頬に絆創膏を貼った男、が近づいてきた。朝夢見の前に立つと、

「御無沙汰しました」と言いながら、サングラスを外した。

「覚えているか?」

「ええ、もちろん」

「じゃあ、今日の用件もわかるな」

「あたし?それとも、また、しのぶちゃん?」

「両方だ」

 後ろにいた男の一人がしのぶの腕を掴んで連れ去ろうとした。しのぶの悲鳴を聞くまでもなく、仙貴は男の腕を掴み、そのまま握り潰した。男の絶叫が響いた。

「ガキだと思って油断するな!」

絆創膏の男が叫ぶと、四方八方から次々に襲いかかってきた。

 しかし、仙貴も朝夢見もまったく臆することなく、一人一人片づけていった。時間の速度が違うかのように、素早く動き回り、次々と男達を叩きのめしていった。しかも、しのぶをかばいながら。


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