100話
魔王が魔石になったことにより、メイドは倒れ戦いが終わった。
「ふぁ~」
浅沼はすべてが終わり力が抜け、地面に座り込んだ。
「お疲れ様です。浅沼さん」
「よくやったのじゃ!!」
「メイドはどうなった?」
「メイドは浅沼さんが魔王を倒したと同時にメイドも倒れました」
浅沼はそれを聞くとドッと疲れが襲ってきて眠気に襲われ地面に倒れ寝込んでしまった。
目を開くと女神がいた。
「よく、倒してくれました。これで未来と過去に魔王と言う存在がいなくなりました。ありがとうございます。」
「じゃあ、僕を本来いる時間軸に戻してくれ。」
「はい、魔王の魔石を手に取り『タイムリターン』っと叫んでください。そうすれば何もかもが戻り、魔法と言う概念は無くなります。魔王と言う驚異っは魔素が元となっているので魔法は無くなるのは仕方がないのです。ですが、時間軸を戻す際、私はそこに少しサプライズ送ります。私でも倒せない魔王を倒してくれたお礼です。」
「そうか、ありがとう」
「こちらこそ」
再び目を開くと、膝枕をしてくれている美奈の顔が見える。覗き込むあぬみん、クロの顔も見えた。
「魔王倒しましたね」
「じゃの」
「きゅう~」
涙を浮かべ言われた。
だが、僕は帰らなくてはならない、本来はここにいるべきではない時間軸、元の時間軸に帰らなくてはならない寂しいが、思い切って言う事にした。
「美奈、あぬみん、クロ、実は僕はこの世界の住人ではないんだ、だから戻らなくてはならないんだ...寂しいけどここでお別れだ...」
「「「え!!」」」
三人は驚いた
「せっかく友達になったのに」
「そうじゃ、知り合ったのは何かの縁じゃここに残るといいのじゃ」
「ビュ、ビュウウウウ、ビュウ!!」
三人ともいきなりのことで混乱して感情が追いつかないのか涙目のまま迫ってきた、だが僕は魔王の魔石を手に取った。
早く帰らなければ自分が元の世界に帰りたくなってしまうから、振り切っても変えることにした。
胸が避けそうなぐらい嫌だ。
だけど帰らなくてはならない...
「じゃあ....タイムリターン」
そう叫ぶと魔石が光り、その光は自分を包み消えた。
最後のみんなの顔は涙と鼻水でひどい顔だったが、自分も同じようなものだった...
元の時間軸に戻ってみると魔法がなくったとはいえ、何も変わっていない。
変わったと言えば、ギルドデカいショッピングモールになっている事だけだ、あの時間軸のクロ、あぬみん、美奈はどうしているのかと考えるときはあるが長いゆめだとおもい大学生活を満喫してる。
そういえば、女神の贈り物は何だろうと最初は気になっていたけどすっかり忘れる頃、大学の帰り自分のアパートに三人の姿が見えた。
誰だろうと....そっと見てみると違う時間軸のあぬみん、クロ、美奈、が居た。
「み、みんな!?」
「女神が私たちの記憶を戻してくれたの、この世界に魔法があったとき、別の時間軸の記憶、すべてが戻ったの」
「そうじゃ」
「そうそう」
クロはどうやら言葉がしゃべれる人間になっていた。
過去、未来を変えたことにより記憶の返還が起き魔法がある時に関係を持った人たちの記憶は無くなっていたが、女神のプレゼント、最高のプレゼントだ。
「浅沼様~」
「あ、アリス!?」
「久しぶりに感じますわ~」
っとアリスは僕に抱き着いた。
僕はこの中で学んだことなど色々あったが振り返ってみると楽しかったかもしれないもう、魔法の世界はないけど僕は小説で出来ごとなどをファンタジーで読者に伝えて行くことにした。




