98話
「では、行きます」
「こい」
二人の速度は同じ、衝突音はまるでバズーカを放った音を凝縮したような音が鳴り響いた。拳の殴り合いでは、一発の威力が地面を響かすような異次元の威力。
魔王は殴り合いに押し負け、壁に突き飛ばされた。
だが、すかさず10本の炎の矢の魔法を放ち反撃を阻止しようとする。
「ファイアーランス」
「リフレクト」
だが、浅沼は白法の反射魔法で魔王のすべての魔法を跳ね返した。
魔王は浅沼が反射した魔王の魔法の中を突っ込み、浅沼に頭から突進をし吹っ飛ばし浅沼は壁にめり込んだが、右腕に魔力を溜め、魔王の頭を殴り地面にめり込ませ、更にもう一発と、かかと落としをしようとしたが、くるぶしらへんを持たれ投げ飛ばされた。
浅沼は遠距離魔法で魔王を攻撃した。
「カマイタチ」
「クッ」
カマイタチは魔王によってすべて防がれたと思ったが、魔王のほほに赤い血が流れた。
「ふ、フハハハハハ、いいですよ。いいですよ。私に傷を負わすのは貴方が初めてですよ。複数の神でさえ私を封印するので手一杯だったと言うのに、凄いですよ、私を一人で、しかも神でない人間がです。楽しくなってきましたね~」
魔王は顔をにやけさせながら、自分の血をなめた。
更に、魔法、打撃、など激しい攻防があった。
どうやら、美奈達はこの攻撃に巻き込まれてはいないようだ。
俺と美奈達との間に何か薄い壁が当たりを覆っていた。この覆っている何かのおかげでダンジョン内が安全のようだ。先ほどまでの攻撃の後が修復している。
「おっと、説明が忘れていたようですが、この白い覆っているのは私が掛けた防壁魔法なので存分に遊びましょう。」
「それはありがたい」
さらに、攻撃は激化していくが、浅沼の魔力は有限ではないこんな魔力を消費していたらいつか力尽きる...




