95話
弱点はあるはずだと、連続パンチのラッシュをしてみた。
浅沼が放つパンチ一発一発は岩を砕く一撃だが、モンスターは体にひびが入ろうとも怯むことはなかった。
それどころか、皮膚がどんどん頑丈になり、浅沼の攻撃も効きにくくなっていた。
浅沼は動揺し、攻撃の手を止めてしまった。
そのすきを突き、モンスターは重いパンチを連続で出し浅沼は押され始めた。
浅沼は防御で手一杯になっていた、モンスターの振りかぶったパンチに浅沼は美奈たちがいる場所まで押し返された。
「大丈夫ですか、浅沼さん」
「ああ、だけどあいつの防御力が硬すぎて僕の攻撃が通らない」
「ヒール」
「ありがとう」
あぬみんは浅沼に回復魔法をかけた。
「ビュウウ」
クロも人間化になり、戦うことにした。
浅沼とクロのコンビで戦うが、モンスターの皮膚の硬さは尋常ではなくまったく歯が立たない。
クロは、人間化にはなったが硬さと攻撃力は変わらないようだ、むしろ人間化により俊敏さが上がっているようだが、モンスターに通用するような攻撃ではない
クロは攻撃をやめ、口から火を吹いた。
が、相手は皮膚が真っ赤になるだけで、痛みなどないので意味がなかった。
「グウ...」
「ビュウウウ」
浅沼とクロは再び、モンスターの攻撃により美奈たちの方まで飛ばされた。
「浅沼よ、我はあ奴の弱点がわかったのじゃ、そして、その攻撃方法もじゃ」
「どんな方法?」
「あ奴は、ある部分だけ異常に敏感に浅沼の攻撃を手でガードする場所があるのじゃ、それが人間でい心臓じゃ」
「心臓」
「じゃが、弱点は他のとこよりも防御が強いはずじゃ、だからクロとわしの攻撃で防御力をさげ、浅沼の渾身の攻撃で倒してほしいのじゃ」
「わかった」
あぬみんの作戦はこうだ、あぬみんの魔法でクロを隠し、クロの火の魔法で心臓部分を高温にして、次にあぬみんの水魔法でクロが高温にした部分を急激に冷やすことでその一部分だけ防御力をもろくして僕の攻撃で弱点を突くらしい
だけど、相手も弱点を攻撃させないと思うだから、相手が痛みを感じないを生かし、僕がおとりになり、クロが攻撃してもらうことにした。
「行くぞ」
「ビュイイイ」
二人は走り、あぬみんの魔法であたりを見えなくした。
モンスターは図体がでかいので、すぐにわかる。
モンスターが視界を取り戻す為に、腕を振り風圧で煙が消し飛んだ。
浅沼はモンスターの目の前に現れ、クロは弱点の心臓にしがみつき火を吹き始めた。
痛みを感じないモンスターはクロを気にせず、目の前にいる浅沼を襲い始めた。
浅沼はモンスターの攻撃を受け、時間を稼いだ。
そんな状況が10分くらいい続いた。
「もう、大丈夫じゃ」
そう、あぬみんに言われ、クロはモンスターから離れた。
それを見た、あぬみんは「ドラゴンウォーター」と唱え、心臓に向かいドラゴンの形をした水がでた。
それをガードしようと、腕をガードしようとしたが、浅沼がその腕目掛けて殴り飛ばし、カードしている腕を崩し、あぬみんの魔法が当たった。
「ジュウウウウ」と言う音が聞こえ、水蒸気が発生した。
水蒸気が晴れると、弱点である心臓の場所がバキバキにひび割れていた。
浅沼は心臓目掛け思いっきり殴った。
すると、全身にひび割れ砕け散った。
砕け散ったが、再生するのではないかっと思ったが再生することはなかった。
合成されて二人は居なくなっていた。




