88話
一方、魔王が復活したことも知らず、浅沼達は大量のオークキングを倒し、この謎を疑問に思っていたのがあぬみんであった。
「どうしたんだ、あぬみん」
「浅沼よ、この世界にはオークキングをAランクドラゴンがSランクと最強とされていたんじゃが、昔はさらに強力なオークエンペラ―やSランクを超えるドラゴンなどがいたんじゃ、魔王が封印されてからはSランク以上のモンスターはここ数百年報告されておらんのじゃよ...」
あぬみんが少し深刻そうな顔で話した。
そんな心配をしていたあぬみんだが、先に進むことにした。
「取りああ得ず迷宮の遺跡に行こう、それから考えてもいいと思う。それに僕は強いから安心してよ、あぬみん」
「そうですよ、浅沼は強いんです」
「ビュイ~」
車の移動中、話していると遺跡の迷宮に着き遺跡の迷宮の中に入った。
その時中の様子をみた、あぬみんは目の前の迷宮の様子に目を丸くしていた。
「お、おかしい...迷宮がおかしなことになっている」
「どうしたんだ?あぬみん」
「この迷宮が、ダンジョン化している」
確かに、遺跡と言うからどのくらい古いのかと思ったが、ツルやコケが石にまとわりついているが、ちらほら辺りに魔物がいる。
「あぬみんさんどうしてそんなに気にしているんですか?魔物がいるのは不思議な事なんですか?」
「この迷宮が、ダンジョンとして活動している。それは、この迷宮にボスが現れた、そのボスは魔王の可能性が高いのじゃ...」
「どうして魔王なんですか?」
美奈が聞き返した。
「ここに封印されていたのは、魔王、その封印が解けたかのであれば、先ほどのオークキングなど現れたのであれば辻褄が合う」
「そんなのは関係がない、人質のメイドを助けに行こう」
「分ったのじゃ」
「分りました」
「ビュイー」
更に、迷宮(ダンジョン化)した奥に入っていった。
奥に入るにつれ、魔物は図体がでかくなり、強さのランクが上がっていることがわかる。




