86話
ケンジが倒れた直後、ケンジの後ろにある黒い魔石が割れた。
二人の優秀な部下は何かが出現するのではっと警戒をしたが何も出てこなく、割れた黒い魔石も地面に落ちることなく消えた。
ケンジはスッと立ち上がった。
「数百年ぶりの肉体だ」
自分の体を確かめるため、目線を下に向け手を握ったり開いたりしていた。
「な、なんだあいつ」
「俺か、俺の名はディーべスだ、この世界を混沌へと落とし込む魔王と呼ばれる存在だ!!」
優秀な部下二人は、実力があり力の力量が見極められる。
なので今、目の前にケンジがケンジじゃないことがわかる。
今目の前にいる力を差を目の前に足がすくみ地面に座り込んでしまった。
「うえええ」
「はぁ、はぁ、はぁ....」
恐怖のせいで、優秀な部下の女性はが吐き、もう一人の男性は息を切らしていた。
人質に取られたメイドは(今が、逃げだすチャンス)っと思い気づかれないように一歩ずつ後ろに下がり、曲がり角に差し掛かると走りやすくするためにスカートの端を持ち走り出した。
「逃がしたかあの女、まあいいこの場所からは逃げれないのだからな」
魔王、ディーべスがそういうと、あたりは黒い霧のようなものが魔王がいる辺りを覆った。




