85話
ケンジは部下に背を向け笑い始めた。
「フハハハハハ!!フハハハハハ!!ハッㇵㇵㇵ...」
ケンジは急に笑いを辞めた。
まるで、感情が壊れているような...
「だ、大丈夫ですか?ケンジさん?」
「大丈夫だ、むしろ心地良位だよ」
「え...?」
部下の一人が、黒い石に触れた後からの様子がおかしいケンジに近づいた部下ケンジが振り向くと同時に、ケンジに近づいた部下の首が地面に「ドッス」と落ち、首を斬られた部下は状況がつかめず一言を発し、死んだ。
周りの部下は、目の前で何が起きたのか分からずどよめいていた。
「おいおいおい!!これで少しの力かよ!!最高かよ!!」
ケンジは自分の力の驚きと感動に満ち溢れた顔になり、興奮した声で発した。
ようやく状況が少し、把握できた部下たちはケンジに質問をした。
「どうしてですか!!何故殺したんですか?」
「何故、それは簡単だよ、お前たちは魔王の封印を解くための鍵でしかないんだよ!!だから殺した、だからお前ら全員死ね」
そういうと、部下たちの首はまるで花火のように首が先に飛び血が後から噴射された。
だが、ケンジが用意した優秀な部下二人だけはかろうじてよけた。
いや、避けたというより勘が働いたのだろう、ケンジが腕を上げると瞬間に優秀な部下二人はは咄嗟にしゃがんでいたのである。
「おっと、さすがだな~二人ともさすが俺の優秀な部下」
「え?」
状況がつかめない人質のメイドは今の光景に唖然とし呆然と立っていた。
「おい、人質何故お前は死ななかったと思う、俺が生かしたからだよ、人質か使えるときに使わないと、ここで殺すのはもったいないからな!!うぐ....」
興奮しながら言ったからか、または急激に力を得た反動なのかケンジは地面に「バタン」と倒れた。
(クックク、よくやったようやく俺の封印が解ける。忌まわしい神の封印がな...)




