77話
浅沼は嫌な予感が当たり考え込んだ。
美奈はかなり焦っている様子だ。
「その手紙は誰から受け取ったんですか?」
「こ、この手紙はお父様が私に渡してきたものです」
「お父さんはこの手紙を渡すとき何か言っていましたか?」
「はい、封が開いていたのでお父様も見てたからか、メイド位ほっとけっと言っていました」
「そうか」
すこし、思い空気がしばらく出るので
「美奈さんはどうしたいんだ?」
「それは助けたいです!!」
美奈はが声を張り上げ言った。
「じゃあ、行こうか」
「はい!!」
僕たちはメイドを助けに向かうことにした。
浅沼もメイドを助けたいと思っていたからである。
「そういえば、遺跡の洞窟ってなんなの?」
「遺跡の洞窟ですか...私もよくわからないんです。だけど、これだけはわかります。何が起きるかわからない場所なんです。」
「どうしてですか?」
「遺跡の洞窟は多くの魔力を含んでいる場所で、強い魔物などが出るので探索する人がいないからです。もしかしたらあぬみんさんなら知っているかもしれません」
「そうか、あぬみんに聞くか」
浅沼達は部屋を出て大きな図書館に向かった。
「今日は何か用ですか?」
「いや、今日は何となく来ただけです」
司書に聞かれ、あぬみんのところに行くことをごまかし中に入った。
あぬみんが居る奥に行き、扉を開けた。
すると、あぬみんは二階の方からひょこっと顔を出した。
「あぬみん居るか」
「なんじゃ騒々しいの~」
「遺跡の洞窟って知ってるか?」
「知ってるのじゃが...どうしてじゃ?」
あぬみんは何故だ、っという疑問そうな顔で浅沼の方を見て来た。
「実は美奈さんのメイドが人質に取られて、そこに連れ去れたんだよ。
「なんと」
「で、そこの遺跡の洞窟はどんなところなんだ?」
「教えてやるのじゃ」
あぬみんは階段を降り浅沼の方に向かった。




