72話 作戦会議(2)
着物を着た美奈さんを前に作戦の段取りを話し始めた。
「じゃあ、作戦の段取りを話すわね。まず浅沼さんは私の夫役で、あぬみんは私の娘と言う感じで話を進めていっていいですか?」
「わかった」
「わかったのじゃ」
「ビュ?」
浅沼とあぬみんは内容を理解したが、クロは何の話をしているのか分かっていない声で鳴いた。
「だけど、僕たちはどこで登場したらいいんだ?」
「そうじゃな、最初からいるとかなり不自然じゃからの」
「大丈夫です。ボディーガードとして言ってあるので二人がいても問題ないです。なので、浅沼さんはまずこの服に着替えてくださいあと、あぬみんさんもこれを着てください」
「こ、これか」
「うぬ...これは我だけボディーガードっぽい服じゃない気がするのじゃがあ」
「あぬみんさんは魔法使いなので魔女みたいな感じなので大丈夫です
美奈さんに渡されて着衣は、浅沼は黒色のスーツ、あぬみんは美奈の趣味半分のフリフリの服を渡された。
「では、着替えてください」
「これをどこで....」
「これは、家から持ち込んだものです。」
浅沼はクロを服から出し部屋についているトイレで着替え、あぬみんはその場で着替えた。
「お似合いです」
「スーツはなれないんだよな...」
「これは...少し恥ずかしいのだ...」
「あと、浅沼さんクロさんをどこかに隠してください」
「わかった」
浅沼は窓から出て、クロを持ち竹林の影の濃いほうに向かった。
クロは名前通り体が黒く影に溶け込みやすいからである。
「クロここでおとなしくしているんだぞ」
「ビュ」
「お願いだから」
「ビュー」
「いじけるないでよ。じゃあこれで、これで待ってくださいよ」
「ビュビュビュ...」
だが、クロはこんなところでいたくないと駄々をこねるので浅沼は美奈に会う途中の移動中に倒した魔石を5個地面に置きクロの同意を得た。
浅沼が窓から戻ってくると先ほどきた女性が引き戸を開け呼びに来た。
「ご準備ができましたので、美奈様とボディーガード?の皆様も付いてきてください」
先ほやはり服装が変だったのか疑問形でボディーガードと呼ばれた。
浅沼達は着物の女性に付いて行きお見合いが始まる場所に向かった。




