71話 作戦会議(1)
浅沼、あぬみん、クロ、美奈は目を覚ました。
「おはようございます」
「おはよう」
「おはようじゃ」
「ビュイー」
目をこすりながら眠そうに返事をした。
「浅沼さんあぬみんちゃんよろしくね」
「はい」
「わかったのじゃ」
変に緊張をしている浅沼は硬い返事をした。
「そういえば聞いてなかったけど、お見合いの場所ってどこでやるの」
「え~と、確かギャングの母親が用意したらしいんですけどこの壁から出て、一部竹林が生えている場所があるんです。そこはなぜか魔物が近づかないので、竹林の中に旅館が作られているんですよ。畳の部屋で温泉がある場所でするそうです。」
「へえ~」
さすがギャング、お金を稼いでいるな~と言いうか魔物が出ないスポットってこの世界には多くあるのだろうか
浅沼はあぬみんの耳打ちで質問をした。
「ねえねえ、あぬみんさん魔物が近づかないスポットって多くあるんですか」
「あるじゃろな、そこは何故か聖の力があふれているスポットで、傷の回復をも促すから聖地とも呼ばれているらしいの、美奈がいった旅館も色々な奴が金儲けのために聖地を探したり奪ったりと旅館を作り設けているのだろうな~だぶんじゃがこの辺の旅館はギャングたちがほとんどの聖地を支配しているんじゃろ」
「ギャングすご」
浅沼がギャングに驚いているとドアをたたく音がした。
「コンコン」
美奈は返事をしメイド服を着た女性が部屋に入って来た。
浅沼はとっさにメイドに見合えないようにクロを浅沼の背中に隠した。
「は~い」
「お嬢様そろそろ」
「わかりました」
「あの、隣にいる人は誰ですか?」
メイド服を着た女性は浅沼とあぬみんをギロリと睨んだ。
美奈は考えていなかったのか額に汗を出しながら、慌ててとっさの言い訳を言い出した。
「あ、この人たちは私のボディーガードとして雇いました。」
「本当ですか?隣にいるのは子供に見えるのですが」
「この子は魔力が高く才能が有るので雇いました。ささ行きましょ、行きましょう。」
「そうですか、では車の手配ができましたので行きましょう。そちらのボディーガードさんも来てください。」
メイドはまだ疑っているのか浅沼に疑いの目を向けながらも車に乗るよう指示し、メイドは運転席に乗りメイドは目的の場所まで送ってくれた。
浅沼は車で送られているときメイドの顔に見覚えがあるような感じがしていた。




