67話
本を読みをえ現実がどのように変わったのかが大体がわかり図書館に本を返しに行くことにした。本を返しているときに浅沼の部屋を見られクロを見られると魔物だと判断され殺される可能性があるので先ほど同様、服の中にクロを入れ図書館に向かうことにした。
図書館に行くついでに美奈さんが言っていた《《あぬみん》》という人に会いに行くことにした。
「あの、本を返しに来ました。」
「あれ、美奈さんに会えたんですか?」
「はい」
「それはよかったですね」
「あの、あぬみんと言う人がここにいるって美奈さんに聞いたんですが...」
「はい、いますよこの図書館の管理人です。ここから右に曲がったところに扉がある噂です」
「噂?」
「はい、ここ何十年か見たっという報告がないんです。」
「そうなんですか、でもまあ行ってみます」
浅沼は司書さんに言われた通りに行くと木の扉があった。
その扉を開けるとそこには図書館にも多くの本があったが同じ位、扉の向こうには古そうな本が多く並んでいた。
「誰じゃ?我がかけた魔法を破ったのは」
「あの、あぬみんさんですか?」
2階の奥の方から小さな人影が現れ浅沼は質問をした。
「そうじゃがお主は」
「浅沼です」
「おぬしは何者なんじゃ?」
「何者?」
「そうじゃ、我がかけた魔法を破りここに入ってくるのは我が許した一部の人か我以上の魔力を持つ強き者だけだ。お主は我が許した訳では無いだからお主は我と同等いや我よりも強い魔力を持つか、それ以上っと言うことだ。そんなやつはここ何百年も見たことがない」
「普通の人間ですけど...」
すると2階から飛んできてた子供体型のあんみんが空を飛び浅沼の元にやってきた。
「そんな事はないじゃろ」
「いやいや普通の人間です」
あんみんは浅沼に睨んでいた。
「まあいい、お主を《《普通の人間》》っと言う事にするんじゃが、何をしに来たんだお主は?」
「僕はこの世界が何をあったのか知りに来たんです」
「ふ〜ん〜」
「あの...教えてくれませんか?」
「タダでは言わんぞお主が何者なのか教えてもらわないとな」
魔法であんみんは椅子を持ってきてあぬみんは椅子に座った。
「教えたら、僕が質問した事教えてくださいよ」
「交渉成立なのじゃ」
浅沼はこの世界と浅沼が住んでいた世界の違いを話、過去に言った話などをした。
「と言うと、我と浅沼は会ったことがあるんだな?」
「そうそう、こっちに世界の様子を話してくれ」
「この世界はお主とは少し違うな。お主の文明は昔はあった。昔はあったが滅んでしまった。」
「なんで滅んだの」
「それは魔王の出現なんじゃ」
「魔王、本にも書いてあったやつだよね」
「そうじゃ、その魔王はなんの前触れもなく現れ自衛隊が魔王と戦ったが敗北し人類が絶望に包まれた。そんな時じゃ、空から輝く4人が降りてきたんじゃ。4人は勇者はと呼ばれ魔王を倒そうとしたが深手を負いもう戦えない状況になった。そこで4人は自分を核にして魔王を封印したんだが、完璧ではなくその封印は少しづつ解かれている。どうじゃわかったかの?」
「分かったけど封印されたら魔素消えるんじゃないの」
「完璧じゃないって言ったじゃろ、そこから濃い魔素が流れているんじゃ、その濃い魔素は塊となり肉体を持ち魔物となるんじゃ」
「へえ〜」
「じゃあなんであぬみんは長生きなの」
「我はギフトを貰って歳を取らない不死身になったんだじゃ」
「人間はなんで魔法を打てるんだ」
「それは、人間が魔素を取り込み続けるとそれこそ魔物になるがそうならない為に人間が進化して魔素を吐き出す魔法という概念になったんじゃ」
「へえ〜ありがとうあんみんまた分からなかったら来るよ」
「わかったのじゃ」
浅沼はあんみんの部屋からでて来ると美奈さんが浅沼の元に飛びついてきた。




