66話
浅沼はお中にクロを服の中に入れ途中、「ボリボリ」っと言うクロの咀嚼音が聞こえ疑われていたが何とかバレずに壁の中に戻り、美奈さんの家に行くことになった。
「え、ここが家なんですか⁉」
「ここが私の家なんです。」
お城のような冒険者ギルドは一階が冒険者ギルドと寮が同じで二階が図書館、どうやら三階からは美奈さんと美奈さんの父親の家らしい。
階段を使い三階に上がると大きな木の扉があり、美奈さんがその扉を開けると部屋は最初の目に止まったのは大きな ベット 、そして辺りには本棚にギッシリと詰まっている本があった。
「ひっろ」
「ビュウ!!」
クロは魔石を食べ終わったからか、浅沼の首元からか顔を出したクロも浅沼と同じ光景を見て驚いていた。
「そうですか?」
美奈は自分の家で見慣れておりあまり浅沼の反応に不思議そうな顔をした。
美奈の部屋に入り浅沼が読みたい本を探してもらた。
美奈の部屋は本が多く探すのに苦労をしていた。
「え、え~と、あれない?どこだ~どこいった?」
本が多く本を本棚に出し、あたりを散らかしながら探してくれた。
浅沼は申し訳ないが棒立ちで見ているとクロは浅沼の服から出て美奈の部屋を歩いた。
「ブィー」
クロは口に何かの本を持ち美奈に近づき、クロが持ってきた美奈は本を手に取った。
「わあ~ありがとうクロちゃん、これだよ、これ~」
「これだよクロちゃんありがとう。はい、浅沼さん探していた本です。」
「あ、ありがとう。あの、美奈さんって適応能力凄いですね...」
「え?」
「いや、何でもないです。あと、ついでにこの本を図書館に返してもらえませんか?」
浅沼は適応能力の凄さに驚きつつもスルーした。
「いいですよ」
浅沼はクロを服の中に入れ寮に帰り本を読むことにした。ざっくりだがわかったことがある。
最初は科学文明と魔法が存在していた。
だが、ある日を境に科学文明は衰え魔法という文明が発展した。
それは、魔王という存在が現れたからである。最初は魔素が薄く漂いライターくらいの火が出せるだけの魔法が使えただけだが、魔王の存在が現れたせいで魔素の漂う量が増え魔物が増えたせいで魔素が増えたせいで大きく強力な魔法が使えるようになった。それに魔素が濃くなったせいで魔物も強くなり新たな強力な大型魔物も生まれ科学文明が衰退した。
その代わりに魔物に抵抗するために魔法の文明は発展したらしい。




