63話
「あの、すいません」
「はい」
浅沼が冒険者ギルドの受付に尋ねた。
冒険者ギルドが最初に会ったゲイルさんは冒険者ギルドの奥にいる。
ゲイルさんは入口であり出口である唯一の扉を防衛している。
「美奈さんって言う人はどこにいるんですか?」
「美奈さんですか?少しお待ちください」
受付の女性は紙をパラパラと見て美奈さんの場所を探してもらった。
「美奈さんはレッサドラゴンの依頼を受けていますね。」
「場所って分かりますか?」
「外からでも分かる大きな山の真ん中ら辺にレッサドラゴンがいるのでそこに向かったと思いますよ」
「ありがとうございます。僕もそこに行ってもいいですか」
「では冒険者カードを出してください」
「これで...いいですか」
未来が変わっているので使えるか分からないがポケットに入っている冒険者カードを受付の女性に恐る恐る渡した。
「あ、ソロのBランク冒険者様でしたかでは行く許可を出します。」
「ありがとうございます」
どうやら冒険者カードも変わっていたらしい。
冒険者カードを良く見てみると「ソロ」っと書いてあった未来が変わる前は「パーティ」だったはずだが...
「では、こちらえ」
っと案内された場所は木の扉の前に案内され扉を開けてもらうとそこにはゲイルさんが居た。
「君は記憶喪失じゃなかったけ」
「いえ、先程大体の記憶は戻りました。」
浅沼は記憶を大体っと言った。
まだこの世界との情報のズレが出るかもしれないからである。
「へえ〜Bランク冒険者ってかなり高ランクじゃないか」
「は、はあ....」
「よし、行っていいだろう」
扉の先にある外に出る許可を貰った浅沼は扉を開け外に出た。
外に出で、冒険者ギルドから出るとそこには車のガラス越しには見ていたがやはり多くの人たちで栄えていた。
農業、家畜などをやっている人達が多くいた。
どうやらこの壁に囲まれた国は、化学文明と言う物が衰えた?いや、無くなった代わりに魔法という道具とは別に便利になっている。
横目で見たが、農業をしている人は土を操り柔らかくしたり、畑に水を降らしたりなどしていた。
壁の外に向かう途中に学校があった。
学校の校庭を見てみると子供たちが的に魔法を打ち込んでいた。ファイアーボール、ウォーターランス、ウィンドカッターなどなど初級魔法から中級魔法まで小学生位の子が撃っていた。
「やはりここの住人のほとんどが魔法が使えるようだな〜学校にいる子供たちはもうDランク位の魔物倒せるんじゃないか?」
っとつぶやきながら、門の前に行った。
「なんの様だ。」
「レッサードラゴンの討伐しに行こうと思って」
「冒険者カード」
「はい」
塩対応の人に冒険者カードを渡した。
「伝達であった浅沼昴だな」
「はい」
「よし、通ってよし」
門が開き、壁の外に再び入った。




