61話
浅沼は壁の中にある街の光景に見惚れながら、しばらく移動すると大きなお城に繋がる門に車が入った。
車が門をくぐった先は学校の様なグラウンドに車が100台ほど置いてある場所に浅沼が乗っている車もそこに駐車した。
「第12小部隊です」
「了解した」
先ほど壁の中に入る門を開けるときに言った事と同じことを車の運転手がいいこのお城は魔法で作られたのか自動で石の扉が開いた。
お城の様な中に入ってみると広く長い廊下が続いていた、。
「ひっろ〜」
「そうだろうな〜防衛の為に冒険者ギルドに通じるこの廊下は長く作られているんだ距離だけでも1キロ位あるからな〜」
「なんでこの廊下って長いんですか?」
「この廊下には防衛っと言う意味があるんだよ」
「防衛...ですか?魔物からの防衛ですか?」
「魔物ではないなこの国は魔物から守られているかな、防衛とは壁の外の人間からの防衛だよ」
「壁の外の人?」
「壁の人は自分に力があるだから外でも生き抜けているのだが、力に溺れてこの国を乗っ取ろうとする人達が多いんだよ」
「へえ〜」
浅沼は広い廊下に驚き長い廊下が広く長いのには意味があることを知り長い廊下を進むと、大きな扉があった。
その扉が開けられると中には一人の男性が椅子に座っていた。
その男性は浅沼が見た事がある顔だった。
「ん〜どっかで見たことある様な...あ!?ゲイルさん!!」
「なんだ知ってるのか、まあそうだろうな記憶が無くなっていてもこの壁の中に住んでいる人たちが知らないわけがないからな」
「なんで有名人なんですか?」
「なんだそこの記憶はないのか、ゲイルさんはここの冒険者ギルドを管理しているギルド長だからな」
「へえ〜」
浅沼はゲイルの目の前に連れてこられた。
「ゲイルさんこの人はどうすればいいでしょうか?」
っとゲイルに質問するとゲイルは浅沼の事をじっと見て口を開いた
「よし、白だ記憶が戻るまで冒険者ギルドの寮に預かってもらえ」
「はい」
どうやら過去が変わったせいで、世界や僕にあった人の記憶が変わっているのか?
そんなことを思いながら冒険者ギルドの寮に向かうことにした
「あのゲイルさんが僕の事を見て白だって言っていたんですがあれはなんなんですか?」
「ああ、あれかさっきも言ったけど壁の外にいる人はこの国を乗っ取る事を考えているやつもいるって言っただろ」
「はい」
「そんな人をこの国に入れたくないからゲイルさんの鑑定能力によって白か黒かで判断してくれるんだ。」
「へえ〜」
「ちなみに白は犯罪なしでこの国には害なしで、黒が犯罪アリまたはこの国に害アリって言うことなんだよ」
そんな話をしていると浅沼が住むことになる寮の部屋の扉の前に辿り着いた。
「そういえば君の名前は聞いたことはないな...と言うか君名前言えるか?」
「僕の名前は浅沼昴」
「俺の名前は田中だ、困った時は色々聞いてくれ」
「ありがとうございます、じゃあ、この場所には本が置いてある場所とかってないんですか?記憶が曖昧なので...」
「そうだなこの世界がどんな状態なのか分からないと不安だよな本が置いてある部屋があるぞ。この1階上がった2階にある図書館って場所があるぞ」
「ありがとう」
浅沼は寮の部屋の場所を確認し、この世界ではどんなことが起きたのか歴史を確認するために図書館に行くことにした。




