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テイムしたトカゲに魔石を与え続けるとドラゴンになりました。  作者: 暁 とと


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38話

「やあ、浅沼くんそれを僕たちに渡してくれないかな」

「なんで」


僕は奥の方から出てきた健二と雇われているザルクが現れ、僕が手にしているクマのぬいぐるみを渡すよう要求してきた。


「君は、美奈さんと結婚するのに相応しくない。相応しいのは僕さ!!君みたいな何の取り柄のない人間が美奈さんと付き合う?結婚?そんなの君には無理なんだよ!!」


健二は最後の方はイイラしているのか、壁を殴った。

僕は流石にイラッときたので言い返した。


「お前も親が金持ちってだけじゃん」

「は、何ってんの?金があるんだよ、君みたい貧乏庶民は釣り合わない、なのに、なのに、美奈さんは僕ではなく浅沼お前を選んだ、どうしてだ、どうして金を持っている僕ではなく、貧乏のお前なんだよ。なあ!!」


一見クールそうなやつだったが、頭のネジが外れているキチガイの様だ。

女の目は人の性格を見破るのはさすがだと思った。


「お前のそうゆう所じゃないか、金、金、って世の中が全て金で回っているわけではないんだ!!だから、美奈さんはお前を選ばなかったんじゃないか?」

「おい、浅沼....今ならそのクマを渡すだけで命の保証はしてやる、だから早くそのクマを渡せ」

「嫌だ、お前みたいなクズでゲスの性格のやつと結婚させられる美奈さんは可哀想だ、それに、このルールでは命のやりとりは禁止されているはずだ!!」

「そうか....お前は命を無駄にするんだな、行けザルク、あの男を殺せ」

「ああ」

「ビュウ!!」


クロが叫び、クロが下っと指を刺しているの見てみると、僕との距離が30センチあるかないかぐらいで、大鎌を僕に向けて振りかざしていた。

僕はとっさに腰に収めている、リザードマンの鱗から作り出されて短剣で受け止めた。


「グッ」

「へえ〜君なかなかいい武器と魔物を持ってるじゃないか、俺の一撃を受け止めるとはね〜」


危なかった、もしクロのが気づかなかったり大鎌じゃななかったら今の一撃で死んでいた。


「どうゆうことだ、健二!!殺しは無しのルールなはずだ!!」

「浅沼、君は馬鹿なのかい、あらかじめ買収しておいた職員に当たりの宝箱をもらい、君が居る場所に誘われてことを」

「何で僕を殺そうとするんだ、そのクマを持っていけばお前は勝てただろうが!!」

「はあ!?持って行って結婚できるだろう、それでもお前は邪魔なんだよ!!完全に美奈さんを僕にしたいんだよ!!」

「はあ!?ということは元から僕を殺す計画だったのか!!」

「そうさ、そんなこともわからずここに来たのかい?来なくても不戦勝で僕の勝・ちだったんだけどね〜まあ、最初にクマを渡していても君を殺してたんだけどね。まあ、ザルクの一撃を止めたことには驚きだけど」

「このダンジョンからでてお前の悪事を全て白日の元にしてやる!!」

「やれるもんならやってみろよ、ザルクお遊びはそれ位にして浅沼を殺せ!!」

「ああ、久々に殺しがいのある奴なのかもな」


ザルクはさっきまで力で押し切ろうとしていたが、僕の方が力が上と分かったのか、後ろに下がった。


「クロこれ持ってて」

「いくぜ!!」


僕はクマのぬいぐるみが邪魔なので、クロに渡し戦うことにした。


「グッ、グア」

「すこしはやるなお前」


僕は反撃をしようとするが防戦一方だ、僕は短剣と鞘が短いに対し相手は大鎌で相手にリーチがありなかなか近づけず防ぐだけになっていた


「さらにスピードアップするぜ〜」


そう言うと、大鎌を振りかざす速さが段違いになり、肌が切り裂かれる感覚が襲ってくる。

無理をして、近づこうとするが全然相手の間合いに入りこぬことができない。

このままでは、僕は体力の限界が来て確実に殺される。


僕はそう悟った。


「おいおい、鈍ってるぜ動きが」

「クッ、ハァ、ハァ、ハァ」


確かに僕の動きは鈍ったが、こいつの動きは鈍るどころか、調子に乗り出しさっきより威力とスピードが上がっている。


「ビュウ!!」


クロは僕が殺されると思ったのか、ザルクに突進を試みた。


「ああ、何だこいつ、こんなので俺を足止めできると思ったのか?」

「ビュウゥウウ」

クロは首根っこを捕まれ、苦しそうにしていた。


「やめろ!!」


僕は怒りのまま、突っ込んでしまった。


「分かったよ、それ」

「嗚呼嗚呼」


ザルクはクロを深い穴の方に投げ、クロ目掛けて鎌を振りかぶった

僕はクロを守ろうと、クロを抱きつき背中に大きく斬りつけられそのまま深い、深い穴の中に落ちて行った。


健二は浅沼が深い穴の中に落ちたのを見て、ザルクの居る場所に向かった。

「ザルクやったか」

「依頼どうり」

「生きているって言うことはないのか?」

「ないな、俺の一撃をくらって、この深い穴に落ちたんだ、生きているはずがないだろ」

「それもそうだな」


健二は地面に落ちているクマのぬいぐるみを拾いダンジョンの出口に向かった。





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