33話
僕は美奈さんのお父さんの社長室のドアをノックして部屋の中に入った。
『トントン』
「お父さん入るね」
ドアを美奈さんが開き、部屋の中に入ると中は広く目の前には黒髭を蓄え怖い顔の人が一人椅子に座っていた。
「美奈か、家出は終わったか」
「家出じゃないわ、私の彼氏を連れてきたの」
「彼氏?」
なかなか渋い声で、しゃべり僕は畏怖していた。
「は、初めまして、僕は美奈さんとお付き合っている浅沼昴です。」
深々と頭を下げ、挨拶をした。
美奈さんのお父さんの前に立つと何故か、初めてオークと戦った時の威圧感を感じて僕は額に汗が垂れた。
「浅沼くんだね、私は美奈の父親の健二だよろしく」
「よろしくお願いします。」
机に肘を付き、手を重ねたところに顎を置き僕を睨んだ
「君は美奈のどこが好きななんだ?」
「はい、僕は美奈さんが家庭的で、たまに出る可愛いところが好きです」
僕は打ち合わせにない直球のことを聞かれ、僕は内心焦ったかが頭をフル回転させ僕は答えると、美奈さんのお父さんは(健二さん)は美奈さんの方に目を向けた。
「美奈に聞く、浅沼くんのどこが好きななんだ?」
「浅沼さんは優しく、強い正義のヒーロみたいなところが好きです。」
「ほう、では浅沼くん美奈のことをどれだけ知っているか、いくつかの質問をするが良いかね?」
「はい」
「これに答えられたら、美奈と付き合うことを認めてあげよう」
美奈さんのお父さんの眼光が僕を睨みつけている。
「美奈の好きな食べ物は何か?」
「寿司です」
「ネタは」
「鯛」
「次の質問だ、美奈がいつも寝る時必要とするのは」
「クマのぬいぐるみ」
ここまでは美奈さんから聞いた情報どうり、僕はたんたんと答えていた。
「これで最後の質問だ、美奈には私が選んだ許嫁がいるのは知っているね」
「はい」
「それを知っていても付き合いたいのかい」
「はい、美奈さんから聞きました許嫁はゲスい男と、僕は美奈さんをゲスい男と結婚させたくありません」
「そうか、まあ、美奈も付き合いたいっと言っているしいいよ」
僕は熱く語ったあと、美奈さんのお父さんは軽く「いいよ」っと付き合うことを認めてくれた。
「あ、許嫁の件は無しということで」
美奈さんのお父さんは許嫁の男の親と電話していたんだと思う、許嫁の件は無しっとスマホで電話をしてくれた。
「はああ!?そんなことは認められません!!納得いきません!!」
っという、母親らしき声がスマホから離れた僕たちところまで聞こえた。
「今すぐそちらに向かうんで待ってて貰いますか!!」
っと、強い口調でこちらに来るようだ
「浅沼くん、許嫁の相手をやってもらえませんか」
「わ、わかりました」
内心僕は、電話から聞こえた声で怖く逃げ出したいが、引き受けた。
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