32話
僕はクロをあぬみんに預け、冒険者ギルドの全てを管理している美奈さんのお父さんの会社にやってきた。
会社は50階建位のビルで他のビルより高く、どれだけのお金を稼いでいるか主張してくるビルだ。
「ここです、浅沼さん彼氏役お願いしますね」
「はい、美奈さんのことは全て頭に入れました。」
「浅沼さん、お父さんのと一緒の時は私のこと美奈でお願いします。」
「わかりました」
僕たちは会社の中に入った。
何故僕が美奈さんの事を知っているかと言うと、それは美奈さんのお父さんの会社に入る少し前
電車の中にいる時、美奈さんが「私のこと何も知らないのはおかしいです。」っと言われた。
「確かにそうです、もし美奈さんについて聞かれたら一個も答えられません。」
「そうです。なので私の全てを教えてあげます。」
「よろしくお願いします」
僕は美奈さんのことがメガネをかけた先生に見えるのは何故だろう。
「では、始めます。私の誕生日は11月2日です。あと、私は寝る時、クマのぬいぐるみがないとなかなか寝付けないです。それと、私の性格は真面目な方です。好きな食べ物は寿司です。特に鯛が好きです。それに....あ、あと、私の胸はFカップです」
「11月2日....クマがないと寝れない.....性格は真面目....胸はFっと.....え!?」
僕はFっと聞き、つい胸の方に目をやり、改めてSUGOKUDEKAIっと思った。
「な、何を見ているんですか、さっきのことは忘れていてください」
「わかりました」
まあ、僕は死ぬまで覚えているだろうがな!!
「美奈さん、僕たちはどこでどのように付き合っているか聞かれる可能性があるはずです」
「なるほど、それはありますね。では、私たちはダンジョンで出会い、助けてもらい付き合う事にしたっと言う設定で」
「了解しました」
まあ、ダンジョンで出会ったことは嘘ではないので、なかなか信憑性はある。
「では、僕たちはどのくらいの関係にしますか?」
「そうですね、手をつなぎご飯を作っている関係にしましょう。いきすぎた関係は逆に怪しまれます」
「了解です」
僕たちは電車の中で念入りな計画を立てていたから美奈さんのことを完全にインプットされているんです。
では、いざエレベーターで50階層にいる美奈さんのお父さんと許嫁問題についてなんとかしに行く事にした。
上に上がるのが早いエレベーターで50階層にある社長室に着いた。
ここまで入るのは、簡単で美奈さんの顔パスで入ることができ、止められこともなかった。
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