18話
僕はある程度、疲れが取れたのでダンジョンのボスに挑む事にした。
僕が挑むのは、Eランクと言う一番下のダンジョンのボスだが、ボス自体はCランクのモンスターなので油断ができない。
「スーハ〜、スーハ〜、スーハ〜、スーハ〜」
僕は緊張して心臓の鼓動がうるさく、深呼吸をして落ちつかそうとした。緊張は冷静さを失い、判断が遅れるので僕は念入りに深呼吸を繰り返した。
「行くぞクロ」
「ビュウウ」
僕とクロは緊張が無くなり、冷静になりながら木製の扉を押し「ギィィイイ〜」っと嫌な高い音を出し僕が入ると「ドン!!」
っと大きな音で扉が閉まった。
扉の先にいたボスは僕の身長より高く大きな太い棍棒を持ったオークが居た。
「ネットの情報通り」
事前にネットで調べた情報通りで、どのように戦うかがわかる。
僕はクロが入ったリュックをおろし、クロをボス部屋の端っこで観戦させた。
僕はまずオークの金棒を横に振る攻撃を回避するため、間合いから距離をとった。
そこから僕は、煙玉3個を投げオークの視界を奪った。
オークは音のする方に金棒を振るようになり、僕は自分がいる反対方向に小爆弾を投げた。
すると、オークはそこに金棒をブンブンと振り回す、その隙に僕は口に布を巻きオークの方に走りだしヤツの背中を取った。
僕は確実に仕留めるため、両足の腱を斬り落とした。
すると、オークは地面に尻をついた。
「グオオ!?」
僕はオークが尻をつき僕を見失っている間にオークの真正面に行き心臓に短剣を突き刺した。
「グアアア!!!!」
突き刺したが、オークは皮膚が硬く短剣が心臓まで届かず僕は仕留められず困惑しているとオークの大きな手に捕まれクロがいるあたりに投げつけられた。
「え!?」
「グオオオオ!!!!」
「グッハ」
「ビュウ!?」
僕はオークに投げつけられ、壁にぶつかり意識が一瞬遠のき、頭を打ったのか体が痺れうまく体を動かすことができなくなった。
「やばい....」
「ビュウ?ビュウウウ?」
クロが心配そうに僕の顔を覗いているのがわかるが、頭を打ち体をうまく動かせなくなっていた。
「早くポーションを飲まないとやばい....」
っと言い、腰巾着からポーションを取り出そうとうまく動かせない手を使い腰巾着に手を伸ばしポーションの蓋を外しなんとか一本飲んだ。
ポーションの効果は即効性ではないので、体を動かすのに時間がかかる、だが、オークは僕の回復を待ってくれない。
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