15話
僕はネットから調べた情報をまとめていた。
僕が挑もうとしているダンジョンは低ランクダンジョンだけども、ボスはそれなりに強い。
ボスは5階層にある扉の中にいるらしい、ボスはオークと言う大きな金棒を持ったモンスター、ゴブリンと同じ緑色なのでゴブリンの進化系だと言われていらしい。
ボスを倒す注意点は、大きく横に金棒を振る攻撃に注意、当たると背骨が折れるらしい。
ボスの弱点は普通のモンスターと同じ心臓、もし短剣で心臓を刺しても深く刺さなければボスは消滅して魔石になってくれない。
僕は今の装備でボスの所に行っても、多分即死だろう、なので僕は近所にあるダンジョンに行くのに必要な物がなんでも揃っている駄菓子屋みたいなお店の「ダンジョン屋」に行く事にした。
僕が現状、買い揃えなくてはいけないのが、ポーション、爆弾を買う必要がある。
「クロはお留守番....」
「ビュピピ」
クロは僕がお留守番と言うと今まで聞いた事がない不気味な声で笑った。
「この、S級の魔石は持っていくぞ」
「ビュウ!?」
どうやら、クロは僕が出かけている間にS級魔石を食べようとしていたらしい。
「ねえ、クロ〜これ僕がいない間、この魔石を食べようとしたでしょ〜」
「ビュウ、ププ〜」
「誤魔化すな」
クロは僕が片手に魔石を持って、クロ問いかけると僕と顔を合わせず誤魔化していた。
そんな、クロも可愛い
僕は魔石を持って、出かける事にした。
するとクロは、魔石が取られないか心配なのか、僕に食べられるのかが心配なのか分からないがクロも付いて行くと僕の足の裾を咥え訴えてきた。
「ビュウ」
「わかった、一緒に行こう」
「ビュン」
僕は大きなリュックにクロを入れて、魔石は腰巾着に入れて肌見離さず持ち歩く事にした。
「じゃあ、行くぞクロ」
「ピュイ〜」
クロはリュックから少し顔を出し返事をした。
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