己が作りしもの
敵エースの機体が戦況確認に戻ってきた。
赤い星が二つ連なるパーソナルマーク。高速型をオーディーンが追う。
作戦は既に成功しているがこの機会を見逃す手はない。
「ハルト、乗れっ」
空中でオーディーンを追い越したサジウスが減速する。ロックがかかった瞬間にḠを感じたが、機体の過負荷を痛みととして感じる程ではない。
飛行機雲を引いて最大戦速で追撃。アバターシュがマガジンの換装と予備を腰裏に装着している間にサジウスのガトリングが火を吹いた。上昇する敵機に向かって分離したオーディーンが高度を上げる。
オーディーンとサジウス。二本の射線が背面飛行に入った黄色と黒の縞模様の機体に伸びる。躱しきった敵のエースがループを終えて旋回。オーディーンに正面から突っ込んでくる。
「なめるなっ」
ガトリングを撃ち尽くした瞬間にパージ。日本刀型のカトラスを右肩から抜いた。鈍色の波紋に碧白のマナの光が灯る。
ホシナガバチ型がオーディーンの懐を抜けようとする刹那、真横に一閃。
体躯を超える長い後ろ翅が散った。制御が効かなくなった細長く鋭角的な高機動型が高度を下げてゆく。三本の長い尾を使って何とかバランスを取ろうとしている。
「やったな」
「セントラルでの借りは返した」
ハルトとカッツェの戦闘は後方でロッキ型を抑えているGK-03、04に支えられていた。
敵のロッキ型が落ちた。
ハルトは量産型のパイロットを讃え、量産型のパイロットがサポート機の援護を讃えるのを聞きながら河川敷上空の作戦区域に戻った。
対空火器が沈黙した敵陣を制圧するのにそう時間はかからなかった。
アバターシュ隊が河川敷に戻ると、ちょうど両サイドの敵歩兵部隊が上空から一掃されているところだった。爆撃機による空爆に晒された長距離砲はどれも残骸と化している。
「これで一段落だな。ハルト、今回もよくやったよ。被害はそう大きくない」
ハルトとカッツェは戦闘を通して関係が完全に修復されていた。
『全機に告げる。通信を開放したまま待機だ』
作戦司令部部からの通信は本来なら基地への帰還命令が出るはずのところだ。予定外の通信に首を傾げる。他の戦闘区域の劣勢も聞いていない。
「キラナ本山が敵アバターシュ三個小隊9機と航空機一個大隊規模に強襲されている。マツスガ基地防衛に就いていた航空隊が先程先発した。アバターシュ隊は基地での補給後再出撃になる。航空隊は部隊ごとに配置を確認」
敵アバターシュ。遂にきたか。けどエースは落とした。
『やれやれ、人使いの荒いこって』
『カッツェさん、聞こえてますよ』
『やべっ』
「やらかしたなカッツェ。アバターシュ全機、サポート機に騎乗。一旦帰還する。新型のガトリングに不安を感じる者は旧型への換装を認める。対アバターシュと飛甲機戦ならバイオ弾でも対応できる」
「「了解」」
哨寒の重い空を凍て雲が覆う中、マツスガ基地に帰投するとマサルの隊は既に再出撃していた。本山守護隊のアバターシュはカスタム2と量産型4の二個小隊である。三個小隊に対峙するには厳しい。編制は焚哉のインドラとキラナ所属の量産機が2。増援の一個小隊はオーブ・アントナーラが指揮を取る隊だ。練度の高いパイロットが回されてはいても苦戦しているかもしれない。
攻城戦は守る方が有利だと言われる。しかしそれは地上戦においての話だ。三次元運動を自在にこなすアバターシュが出てきたとなると状況が読めない。
長距離砲制圧作戦が引き返せないタイミングを見計らっての本山強襲。ハルトには計画的だとしか思えなかった。夜間にうちに密かに侵入、首都近辺の森に潜伏していたとしても、日の出と共に強襲できたはずだ。
長距離砲敷設からの一連の行動全てが計画されていたように思えた。ハルトも全体像が見えているわけではない。しかし上層部はイーシャの情報収集能力の高さと狡猾な作戦立案を見くびり過ぎだとも思う。また少し苛立ちが募った。
格納庫に待機していた情報士官と慌ただしく首都の戦況を把握する。
主に本山がサポート機を含むアバターシュ戦、航空隊は広範囲での戦闘になっていた。
武器換装と補給の間に糧食を口に詰め込んでいるとアーヤノルンを乗せたサジウスが格納庫に入って来るのが見えた。
巫女服系パイロットスーツの綾乃は、照れることなく堂々とパイロットの控室にカイラと入って来た。
「おつかれさま」
「おつかれ綾乃。どうだった?」
「珠絵ちゃんの戦車隊が大活躍だったわ。高速移動する戦車の高射砲が多かったから敵の航空機も牽制できたし。私が一番楽をさせてもらったんじゃないかしら」
「綾乃様はすごいです。高速型を三機撃墜ですよ」
そんなに堕としたのか……
控室の扉が開いた。整備クルーだ。
「オーディーン出られます。サジウスに冷却ライフル装着済み。カッツェさんの指示通り初弾装填してあるんで注意してください。GK-03、04の準備完了報告も受けてます」
「また後で」
「ええ」
まだ少し、綾乃とはぎくしゃくしてるな。
そう感じながら、ハルトはハンガーの階段を駆け上った。
キラナ本山は同盟国キラナの政治中枢である。首都を見下ろす小高い山の上に建つ城には大僧正をはじめ国を統べる面々が詰めている。
首都圏に入ると本山に近づく前に敵航空部隊と遭遇した。空爆したのか街が燃えている。木造建築が密集する街での火事はおおごとだ。敵機が上空を飛びかう中、延焼を防ぐために打ち壊しが始まっていた。火消し人足の臥煙がシンボルの纏を掲げて回し長いひれを揺らしている。戦闘が近くに及んでも怯むことなく火への対処をやめない。「これが俺達の守り方だ」と言われている気がした。冷却ライフルを使えば火は消せる。しかし人も凍らせてしまう。奥歯を噛み締めてハルトは前進する。
インドラの姿はまだ見えない。「キラナには借りがある」と本山警護に入ったアバターシュ・アントナーラとユージンのサジウスもしかり。
第二小隊、三機のアバターシュとサジウスが分離した。
「マサル取れるか?敵航空隊と遭遇。戦闘状態に入った」
「こっちは西側から進入してくる新手を止めてる。アバターシュも二個小隊いる。正直足止めが精一杯だな」
「西から? 奥森方面ってことか」
「奴らは奥森方面から侵入したらしい。後続は俺が止める。ハルトは本山へ」
蟲を仕掛けようとしたってことか? いや考えるのは後だ。マサルの隊が合流できてないってことは6対9だ。本山を守らないと。中枢を取られたら負けだ。
レーダーがまだ存在しない世界では現場での目視に情報を頼る他ない。本山に敵アバターシュが侵攻したことは分かっていても基地本部が戦況全体を把握しきれていない可能性は拭えない。しかしそれは観測機の仕事だ。
ハルトは自分のアバターシュ隊と周囲に展開する友軍航空機全域に通信を入れる。
「アバターシュ第二小隊はできる限りこの戦域を抜けて本山を守備に直行する」
「ここは任せて、行ってやって下さい」
キラナ訛りの通信が返ってきた。マツスガ基地所属のキラナのパイロットだろう。
幸い高速型は見当たらない。後方からの火線を気にしながら本山を目指した。
戦域を退ける寸前、最後尾を飛ぶGK-04のサポート機に着弾。
後部に積載した弾薬が誘爆。飛散した。
カスタム、量産型に関係なく命を預けて共に飛ぶパイロット同士の絆は深い。僚機を失う精神的な傷は深い。しかも補給を絶たれたアバターシュは必然的に接近戦専門になる。ハルトは小隊長として司令部に報告した。もし墜ちたアバターシュがあれば、サポート機の入れ替え指示を受けるためだ。幸い「現状を維持」の返答が返ってきた。
何度もシミュレーションした上陸作戦や王都での防衛と違い、若手のパイロットには行き当たりばったりの状況に対応する経験値が欠けていた。自分が前に出るべきなのか、指揮管制に徹するべきなのかに迷いが生まれる。
優秀なパイロット達だ。殺したくない。
しかし答えは出ない。本山の状況を見極めることを優先した。
『マツスガ基地より各位。アバターシュ第三小隊が進発。航空機中隊指揮官及び観測機は状況報告を願う』
綾乃の隊が出たか。直行で15分ちょい。途中で戦闘になったらもっとかかるな。
通信を聞く限りでは綾乃の隊はマサルの隊に合流する可能性が高そうだ。ハルトは本山に向けて速度を上げた。
本山西側は航空機同士の乱戦になっていた。ペアを組めていない遊軍機も多い。単独行動ではなく僚機を落されたれたのが分かる動きだ。怒りが滲んでいる。
殺伐とした空気の空を抜けて本山を目指す。
ARにコンソールに部隊外のアバターシュ回線からの受信サインが浮かんだ。アイコンタクトで回線を切り替える。
「うおおおお」
オーブ・アントナーラの怒号が飛び込んできた。
「オーブどこですか」
「正門だっ」
本山の麓に腰を下ろす門構え、重い格式が無残な姿に変わり果てていた。破片となった伝統を踏み付けながらアバターシュ・アントナーラが異様な姿の敵アバターシュと剣を交えている。
赤と黒の無骨な装甲、というよりもガードに近い部分装甲の下に剥き出し筋繊維が見えている。申し訳程度に装着された赤と黒の装甲の下、筋繊維の上をのたくうチューブの類。人の血液に似た赤黒い液体が循環している。
足先のワイバーンの爪、背中の甲殻の翼と後翅が辛うじてアバターシュだと思わせる人型。頭部は二本トサカが物理的に伸びた一つ目の機体だ。
何だ? 内部の筋繊維出しで。未完成なのか?
「ハルトか。お前達は本山に上がれ。こいつだけは俺がやる」
自分が生み出したもの同士が憎悪をぶつけ合っている。
飛甲機と飛甲機が戦う姿よりも如実に感じた。
執拗に剣を振るうアバターシュ・アントナーラは単独で戦い、自分を見失っているように見えた。紺色の胴体は無事だが、青みがかったグレーの四肢にペイントされた黄色いマーキングラインが剥ぎ取られ、装甲に無数の傷が走っている。ザジウスの姿が見えない。
「オーブ、ユージンは」
「こいつに殺された。カッツェ、サポート機を意図的に狙ってくる。気をつけろっ!」
自分の領地の子供を俺の子同然だというオーブ。手塩にかけて育てた航空隊の若きホープ、自分の相棒に選んだユージンを失った怒りは収まるところを知らない。
ユージンが死んだ? ロダ村時代から知ってるユージンが?
現実感がなかった。
ミックの姉さんの結婚相手が死んだのか。
「ハルトっ、集中しろっ!!」
「隊長! オーブ・アントナーラのサポートに入らせてくださいっ。相棒を堕とされた気持ちは分かる。それにどうせ接近戦をやるしかない」
一瞬、戦力の分散を懸念したが、早くケリががつく可能性に賭けた。
「許可する。俺達は天守に上がる」
周囲を警戒しながら石段の参道に沿って坂の上を飛ぶ。
『上方に敵機確認』
山の中腹から二機のロッキ型に直掩されたヘビトンボ型が降りてくる。ザジウスを狙う射線が降ってきた。
オーディーンを間に入れて盾をかざす。
「GK-03もサポート機をカバー」
落ち着け四対三だ。
「ハルト! 煙幕を張れっ。ヘビトンボはデカイ。GK-03チームは俺が左に出たら右上空へ」
言いながらカッツェはサジウスを既に左に旋回している。ハルトは基地で新たな盾を装着した左腕の袖下から直近に煙幕を放った。カッツェが囮になるのは分かっている。ならば無駄にしないで仕留めるしかない。
案の定、敵は唯一動きが見えたカッツェに食らいついた。腹をみせたヘビトンボの胸部にガトリングを打ち込む。小さな爆発が起こるがバイオ弾は神経毒が回るまでにタイムラグがある。敵後方から接近するGK-03のガトリングが火を吹いた。
火薬式のガトリング弾がヘビトンボに命中。胴の一部が滑落。二機のロッキが上空に出て哨戒観測に入ったカナブン型に狙いを定めて上昇していく。
味方の動きを冷静に把握しているカナブン型が回避運動に入る。サジウスの射線が進行を妨害。二機のアバターシュがロッキ型を片付けた。
『カッツェさん、さすがです』
「俺とハルトは蟲との戦いにも慣れてるからな」
変わり果てた眼下の景色。ノーラと焚哉と歩いた桜並木が倒壊している。まだ葉もつけず、冬空に枝を伸ばす残った桜の根本を毒液が焼いてゆく。坂の上に横たわるヘビトンボ型の後尾から流れ出る紫色の毒液は可燃性だと胤月は言っていた。
引火するかもしれないな。
そう思いながらも上を目指す。城の本丸を目指して速度を上げた。
二の丸の階層では友軍の航空隊と敵飛甲機が乱戦になっていた。敵とGR-02の残骸が見える。オーブとともにキラナ本山へ本国から派遣された機体だ。
「上へ」
友軍機の指示でさらに進んで天守を頂く本丸に上がる。
最上階の本丸では、二機の敵アバターシュを相手にインドラが長槍を突いて奮闘していた。上空にも二機の人型。航空隊が頑張っている。白と赤に塗られた戦闘機の残骸が、特攻により倒したらしい敵アバターシュの周囲に散乱している。味方のステルスグレーの人型、左肩のマーキングから本国の8号機だと分かる量産型がコクピットハッチに空いた弾痕から煙を上げて横たわっていた。
友軍、量産型4のうち3機が失われていた。それに対し敵三個中隊9機の内5機を撃墜している。健闘と言えば、言えるのだろうが。
四肢の筋繊維を剥き出しにした敵アバターシュは盾を持たず、両腕にガトリングを装着している。動きが速い。同じく盾を持たないインドラも動き軽快さを売りにする機体で応戦。援護戦闘機と連携を取りながら天守閣を守っている。
しかし天守前での攻防は、防城戦としては王手を取られたに近い。
量産型が一機ついているインドラを置いて、ハルトはGK-03と上空に上がる。
敵アバターシュの動きがこちらより速い。高機動型のライトアーマーってことか。でも、
「ライトアーマーは紙装甲って決まってんだよっ」
急所に当たらなくてもバイオ弾の神経毒が効くはずだ。
ガトリングを撃った。
「早いっ」
訓練感覚の範囲外の速度で回避された。振り向いた赤と黒のアバターシュの黒い胸元には赤い星が二つ。
「今朝落としたはずなのに、どういうことだ?」
部隊章ではなくパーソナルマークなのは分かっている。
急激に高度を下げる敵機を追う。蒼い機体が風になる。機体の過負荷が痛みとしてハルトの体に伝わってくる。液化したマナに与圧されたキャビンにパイロットが耐えられても過度の負荷は機体の四肢に異常をきたす。ギリギリの痛覚で挙動を抑えて追う。
天守閣を背にした赤星が左右に揺れながら炸裂弾のガトリングを撃ってくる。
ボクサーかよ。
オーディーンが撃ったガトリングが壁をえぐった。
『ハルト、まだ中に沢山人がいる。僧正様も』
剣を交える赤備えのアバターシュからの通信には余裕ない。
「避難してないのか!?」
『侵入した歩兵に通路を押さえられてる』
敵が圧倒的に有利じゃないか。そう伝えようとしたインドラに敵機が肉薄。そこで会話が途切れた。
『ハルトすまん。ライフルを捨てるぞ』
カッツェのサジウスも執拗に追われている。
「了解だ。落としていい。敵には使えない」
敵は弾切れしてない。何でだ。二門あるんだぞ。
軽量特化の機体にマガジンラックは見当たらない。
その理由はすぐに分かった。小型のパラシュートで減速したマガジンが上空から降ってくる。足の速い小型機が編隊を組んでパラシュートを落としていく。
分散したのか。
サポート機を失うリスクを研究されてる。正直見くびってた。初戦でこれか。俺は作ることばっかで運用面に意識をさけてなかった。
ハルトの援護に入ったGK-03の背中に煙が上がった。飛行ユニットの光が収束してゆく。
敵アバターシュに意識を取られたGK-03の頭上を高速型戦闘機が抜けていく。
「GK-03脱出しろ」
『まだやれます』
「機体は作ればいい。命を優先だ。こいつは任せろ」
赤星を胸に抱いた人型と対峙する。友軍戦闘機が側面から射撃。援護になっていないその火線が天守閣から敵機を引き離す。オーディーンも動いた。渡り櫓に沿って地表を飛ぶ。砂埃が舞い上がる。盾の上部を破壊されつつ接近。ロングソードを抜いた。
敵も肩で後ろに流れる鞘から剣を抜いた。
鍔迫り合いになる。出力は互角。
動きが止まった。
指定範囲外の通信ポインターが点滅している。ハルトは視線をポインターに合わせ視点制御で回線を開く。
「また会ったな、青い奴」
敵の声が聞こえた。ハルトは通信を共有モードに入れた。
「どういうことだ。ホシナガバチにもそのマークがあったぞ」
「弟と遭遇してきたのか」
「そういうことか、堕としたけどな」
「トドメも刺さずに堕としたとは言えん。甘いな、しかし私のズーサは負けん」
敵がズーサと呼んだアバターシュが離れた。
一対一の斬り合いに突入。剣を交えると相手の腕の筋繊維が膨張するのが見える。
「そんなハンパな機体には負けない」
「どうかな?」
ズーサの赤く細い腰裏から、短銃身大口径の砲塔が腰の両側に回された。至近距離で着弾したら一溜りもない。
とっさに柔道の組み手の意識が働いた。オーディーンの力を抜いて相手の力を受け流す。ロングソードを捨てて相手の左手首を取る。しかし背負い投げは決まらない。空中で離脱された。
負荷のかかったズーサの左腕のチューブが外れ、赤い液体を空中に散らした。
本丸の地表を蹴ったオーディーンが肉薄する。
「ご丁寧に血を流す機能がついてるみたいだな」
ハルトは意識的に挑発した。
「如何にも。我らに捧げられた子供の血だ」
「人工マナってやつか。外道がっ」
怒りを込めて振るう二本目の剣、カトラスが相手の剣と火花を散らす。
「世界に君臨する我らの力となるのだ。今回このズーサに捧げられた十五人の命もあの世でありがたいと思っていることだろう」
「クソがっ」
渾身の一撃。しかし肉厚の剣で受けられた薄刃のカトラスが折れた。
「ハルトさんっ」
GK-03が拾ったロングソードを持って接近してくる。豪質の剣を地表で滑らせて送ってくる。カッツェがガトリングで牽制。受け取る隙を作った。「火は消えてるんで」消火を終えたGK-03が地上のサポート役を担ってくれていた。
「助かった」
「飛べませんが、やれることやります」
「頼んだ」
空中に出たズーサを追う。残弾はまだある。
「これで三番は役に立たない。四番は門で死んだぞ」
ハルトはオーディーンが右手に握ったロングソードの出力を上げた。
初の人型対決。キラナ本山戦。
子供の命を利用した人工マナの利用法。その兵器を誇る敵。
次回「キラナ炎上」
明日の投稿になります。




