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甲殻の翼  作者: 月弓 陽
セントラル編
124/148

またあの頃にように

「はい、あたし上がりですー」

 ソフィーがテーブルに並んだカードを埋めた。

 綾乃と側近天使が手作りで作ったというトランプが四段、七を中心に左右に伸びている。

 この世界にもトランプはあるのだが手作りで作られたトランプだ。裏には幾何学模様のある布が丁寧に張り込まれている。天界にある天使の館は敢えて四季を作っているそうで冬ごもりの作業で作ったのだと聞いていた。永い時間を生きるノルンが暮らしにメリハリをつける工夫なかもしれない。ちなみにこの世界ではキングが12でクイーンが13である。王宮ではクイーンやキングを動かすトランプは不敬とされていて遊ぶ機会がない。

「ソフィーは賢いわね。すぐにルールを覚えちゃって」

 綾乃の隣に座るアーヤノルンにソフィーは、にしし、と口の端を上げる。

「私もあがりですよ」

「お姉さまずるいー」

 常に優しげな微笑みを絶やさないのベルダンティアに悔しがったのは、ソフィーと背丈が近い未来を司る天使スクルディア。クリーム色の翼に黄色い水玉模様の服を着た、まだあどけなさが残るお姉ちゃん大好きっ娘天使なのだが実年齢は想像もつかない。

「スクルディアのカードはどんななの?」

「えっとねぇ」

 ベルダンティアがスクルディアに寄り添って背中から手札をのぞく。綾乃があがって、ハルトの手札もなくなった。

「もーー、あたし終わりにするっ」

 癇癪かんしゃくをおこしたスクルディアがリビングを出ていってしまった。

「勝ったときには調子がいいのに。困った子ねぇ」

「いいじゃないのベル。やりたいことがあるのに付き合ってくれたんだから」

 二人がけのソファーに座って、ベルダンティアに気兼のない言葉をかける綾乃の膝にはソフィーが頭を委ねている。

 ソフィーちょっと羨ましいんだけど。見ててなごむからいいけど。スクルディア様がやりたいことってなんだろう? 聞いちゃおうっと。

 ハルトが尋ねるとベルダンティアは素直に答えてくれたのだが。

「前回王宮に行ったときにノーラさんと意気投合して、なにやら作っているようですよ」

 ノーラは北欧のノルン三姉妹の中だとスクルドが一番好きだって言ってたもんな。でも何かちょっと不安かも。

「どんな話をしてたんでしょうか? さしつかえなければ」

「ノーラさんによると、スクルディアは門番の機械を作るべきだ、とかなんとか」

 そっちかよ! 神話じゃねーのかよ!

「あの子の場合は魔力で動く人形を作る、ということなるんでしょうけど」

 うおお、その話聞きてー。けど女神様から直接聞くわけにはいかないんだよなぁ。アルフリードさん睨んでるし。

 天使の館を守る翼人族、鳥の人の若き族長は厳しいのだ。冷たい目線が「お前達は私の役目を奪う気か?」と言いたげにも見えたのでそっと流しておくハルトだった。


 天使ベルダンティアとスクルディアが住まう館に滞在して三日になる。アルフリードは多忙なはずなのに毎日通ってくる。三姉妹は揃っておらず長女のウルデはグランノルンの王都に滞在中だ。正体を隠して下町に借りた部屋から湯屋に通う毎日らしい。

 多分ハロルド爺さんの近くにいたいんだろうな。随分長い間オブシディスにいたみたいだし。マサルの魂を安定させるっていう大仕事を終えてゆっくりしたいのかも。

 グレースの魂と融合して記憶を共有するようになったマサルは、遥斗とハルベルトの関係に近い状態になっている。お互いの経験を語り合い、ハルトとマサルは小学校時代のように友達としての関係を結べるようになっていた。二人の間にあったわだかまりも消えている。オプシディスの領主を継いだマサルは「俺は綾乃を諦めるよ」とハルトに告げていた。

 父である前領主の体調不良から家督を継いだものある。しかしそれよりも妖精の森で綾乃が入っていた繭に弾かれたことが相当ショックだったようだ。ハルトの乗るアバターシュに無敵と言われたフォルマージュを沈黙させられ、気力を失った一時は危険な状態だったという。グレースの記憶を抱いているだけではなく約一年をグレースの意識下で過ごしたマサルは「グレースの感情にも大きく影響されている」と言っていた。体と意識の支配を巡って争った二つの魂。けれどグレースの生き方にも共感できるとのことだ。新たな道を進もうとするマサルを見てハルトは、綾乃もそろそろ前に向かって進んで欲しい、と思うようになっていた。それを伝えるのが今回の旅の目的なのだが、なかなか本題に入れないまま時間だけが過ぎていた。

 要は天使の館から出て学園に参加しない? って誘いたいんだけど、言っていいものか判断がつかない。ここにいる綾乃は楽しそうだし、前に進んで、の前に、は俺が勝手に思ってる前なのかもしれないし。

 目の前で楽しくトランプをしていても、深い話をするまでには至っていなかった。それを人は、踏み込む勇気がない、というのだが。

「アーヤノルンさま、学園にも来て下さいよ。もっと一緒に遊びたいですぅ」

 ソフィー、ナイスだ! ちょっとけしかけてみてって吹き込んどいたのが大正解。

「でもノーラも忙しいんじゃないかしら」

「ノーラさんもアーヤノルンさまが来てくれたら喜びまっする。来てくれたいいのになぁ、って言ってたもん」

「そうねぇ。アーヤもそろそろ外に出ていい頃合いだと思うわ」

 ベルダンティア様もナイスアシスト!

 あれ? 俺完全に他力本願じゃね?

「一度遊びに来てみれば。学園ごっこみたいな感じだし。いろいろタメになる話も授業で聞けるよ」

「ベルダンティア様の講義も聞きたいなぁ。アルフリード様のお話も聞きたいです」

「そうねぇ。アルフ、一度あちらの世界から来た人たちにお話をしに行ってみましょうか。アルフも仕事で随分お世話になっているでしょう?」

「確かに遺跡占拠事件の折や飛甲機が結界の維持と見回りに就くようになってから助かっています。すぐには難しいかもしれませんが、時間をつくる努力をしてみましょう」

「でも今井くんや花家はなうちさんは背中に羽のある私を受け入れてくれるかしら?‥‥」

「あら、そんなことを気にしていたの。羽は消せるわよ」

「そうなの?」

「しばらく練習すればできるわ。私だってほら」

 ベルダンティアの乳白色の天使の羽が消え、一瞬にして服装までもが変わった。

 うわー。カジュアルなベルダンティア様も可愛いな。リアルまじ天使。

「やり方を教えてくれる? ベル」

「念じればいいだけよ。その気になれば一週間くらいでできるようになると思うわよ」

 ソフィーのお陰で目的が達成できてしまった。感謝、感謝。


 夕食の後ハルトが泊まっている部屋にノックが鳴り、扉を開けてみるとベルダンティアだった。めずらく側近の少女天使を伴っていない。「ちょっといいかしら」部屋に入ってきたベルダンティアと向き合ってソファーに座った。

「今回はありがとうハルトさん。ちょうどいいタイミングだったわ」

 ベルダンティアによると綾乃はまだノルンとしての存在が固まりきっていないのだという。ノルンとして固定される前ならば人として生きることを選ぶことができると既に知らされていた。これからどうなるのかは本人の意思次第なのだそうだ。ある日突然、はい今この瞬間からから人です、というわけでもないらしい。

 しかし人になればこの館では暮らせない。ベルダンティアいわく、ここから出なければならないことが躊躇ちゅうちょしている理由かもしれない、と。

「人の姿になることはアーヤがこれからどう生きていくのかを考えるよい機会になるわ。私はノルンとして受け入れているけれど、自分の意思で決めて欲しい、とも思っています」

 ハルトは自分も同意見だと伝え、王都に戻ったら受け入れに努めることを伝えた。ベルダンティアからはいくつか気をつけてほしいこともあるが、彼女のためにならないかもしれないので敢えて伝えない、と言った。まだ何かあることを感じて、ハルトは綾乃がよく過ごしているテラスに向かった


「ハルトくん」

 夜のテラスは蝋燭ろうそくの明かりで揺れている。蜜蝋みつろうを贅沢に使った色とりどりの太いキャンドルは、芯に近い部分から溶けてゆくので自然に壁ができて多少の風では消えなくなっている。様々な色の蝋の中で光がほのかに揺れている。腰や胸までの高さがある手のひらよりも太いキャンドルが立ち並んで淡い光が揺れる情景は幻想的でロマンティックだった。

「綺麗だな。ロウソクの光って」

「そうねぇ。手間がかかるけど私は好きよ。むしろLEDの白い光よりも好きなくらい」

「あれちょっと眩しかったよね」

「青い光が入っているから眠れなくなっちゃうのよね。それに自然に揺らぐ光って落ち着くの」

「何だっけ、1/fの揺らぎだっけ」

「そうよ。自然の揺らぎに揺られているのって心地がいいのよ」

 綾乃はロウソクの明かりに端正な顔を揺らしながら、手近なキャンドルに香油を垂らした。透明感のある長く白い指先に持った小さな瓶を傾けた蝋燭からフローラルな香りが漂ってくる。

 なんか癒やし系アイテム全開だな。俺がしてあげられることがなさそうな……。

 姫カットの長い黒髪とすらりと手足が長い色白な綾乃。天使の羽はあっても前の世界と変わらない姿にハルトはついつい見とれてしまう。

「私ね、ここに来てから便利だけが贅沢じゃないんだ、って思うようになったわ」

 落ちついた声で語る綾乃にハルトの心も凪いでゆく。

「いろいろ考えてるみたいだね。いや、感じてるのかな」

「そうねぇ。いろんなことを考えたり感じたり。でも、ありがたい、と思うことが多くなったのはいい傾向かしら」

「俺もいろんな人に世話になりっぱなしで感謝しっぱなしだよ」

「卵ボウロの話、知ってる?」

 卵ボウロとは転移する前の世界のお菓子のことだ。ほんのり甘く、素朴な味わいのつぶつぶのお菓子にまつわる逸話をハルトは思い出す。

「ありがとう、を聞かせながら作ってるってやつだっけ?」

「そうそう。カルトっぽいっていう見方もあったけれど、あれけっこう大事なことなんじゃないかな、って思うようになってきてて」

「――続けて」

「多分、なんだけどね。人の感情って波動になっていろんな物に影響するのよ。音楽をやっている人たちがバイブスって言葉を使っていたけれど、言葉になっていなくても伝わるものはあるのよね。ポジティブ、陽の気には心地よいものが集まるし、憎しみや否定のようなネガティブな陰の気には拒絶や堕落が生まれるんだなって」

「へぇ、そんなこと考えてたんだ。焚哉と話してみるといいよ、話合いそう。そういえば焚哉も音楽やってるから綾乃と似たようなことを考えるのかもしれないな」

「バンドやってたのよね。今井くん」

「こっちにエレキがなくてへコんでたけどね。でも最近はアンプラグドは奥が深い、ってやる気になってるみたいだよ。外交官の資格を取ってグランノルンに戻ってきてる」

「みんなすごいのね。私、置いてぼりかしら?」

「綾乃はやればなんでもできるじゃん。それに無理してやらなくてもいいじゃない? やりたいことが見つかったら綾乃は勝手にやるよ、きっと」

「うふふ、よくご存知で」

「いつから知ってると思ってるんだよ」

「ですよねぇ」

 黒い瞳に蝋燭の光のキャンディーを浮かべて、長いまつ毛と目じりがゆるやかな弧を描いた。

 ほんとに大分柔らかくなった。うん、大丈夫そうだ。

「一度軽い気持ちで遊びにおいでよ。綾乃とベルダンティア様は転移の間を使えるんだし」

「ええ、こういう話を他の人ともしてみたいと思うようになったわ」

「じゃ、待ってるからな。明日帰るよ」

「わざわざ遠いところをありがとう」

 ハルトは充実感を抱きながら歩いた。

 さて、俺も帰って頑張るか。でも人それぞれだな。父さんたちは光石ひかりいしのライトができて便利になったって喜んでたし、綾乃は自然に揺れる明かりがいいっていうし。でも作る方からしたら作りたいものを作るのが気持ちいいんだよ。受け取る人がどう思うのかはその人次第だ。自分がいいと思うものを作る。俺は俺でがんばろう。俺にとってもいい旅行だった。

 久しぶりに、夢もみないでぐっすりと眠った。


 二人の天使と綾乃と名残惜しい挨拶を交わして天使の館を後にした。ロダでは家族と一緒にノエルの家族が持たせてくれた果物を堪能した。甘い木の実に添えられた木苺がさっぱりしていてマーガレットも大喜びだった。「また来るよ」家族とショコラに言ってアントナーラに飛び、零号機を貸し出してもらった礼を述べて一泊した。ハルトはカナブン型を王都の正門近くで降ろしてもらい、乗り捨てできるレンタコボルを借りて街に寄った。マーガレットには真珠のネックレスを、エリックには懐中時計と使いやすそうなコテを選んで祝いの言葉を添え、郵送の手続きをして王宮に入った。


 それから一週間が過ぎ、綾乃は来ないのかなぁ、ハルトの首が伸び始めた頃。

「今日は転校生がくるよ」

 セーラー服のノーラが言った。誰が来るのかみんな分かっている。ベルダンティアと教室の入ってきた綾乃を生徒達が拍手で迎えた。

「うん、いいね。神宮路さんが制服でクラスにいると引き締まるね」

「今井くん、やめてよ、もう」

「はい注目~。今日は授業の前に綾乃ちゃんの歓迎会をやりたいと思います」

「おっ、いいねぇ」

 カッツェは乗り気か。ノエルも綾乃をよく知らないしな。どっちかというと怖いもの、みたいなイメージだろうし。うん、いいと思う。

「で、何をやるんだ、ノーラ」

「じゃじゃーん」

 ノーラの手にはくじの紐が握られていた。

「王様ゲームはっじまるよー」

「おいおい、いきなり何言いだすんだ、こらっ」

 ハルトの突っ込みにもノーラは動揺しない。

「だってさ。きっかけがないと話してくださいって言いづらいじゃん。あらたまって自己紹介するよりもこの方が綾乃ちゃんがみんなことを分かりやすいと思うんだよね」

「そうかもな。みんなの前で話したり、なんかやれば人柄がわかりやすいかもな」

 カッツェがノーラのアイデアを推した。ノエルも賛成した。カッツェとノエルは王様ゲームのいかがわしい方面のイメージがなくて素直なのもある。

「綾乃ちゃんは大丈夫かな」

「え、ええ。いいわよ」

「じゃあ、くじを引く順番をじゃんけんしよう」

 最初はグー、じゃんけんぽん、あいこでしょ。あいこでしょ。あいこでしょ。

 人数が多いのでなかなか決まらない。生徒たちが輪になって盛り上がっていく様をベルダンティアが微笑ましく見つめていた。

 最初に勝った珠絵の目がきらりん、と輝いた。

 あいつなんかたくらんでそう。くじ運の神よ。トップを珠絵にひかせませんように。

 胸元に紺色の蝶リボンがついた白いセーラー服と黒い学生服の生徒達がナターシャが握るくじを引いてゆく。

「やったー!」 バンザイしたのはノーラだった。

「マッチポンプじゃないからね?」

「いいから誰に何を要求するんだ?」

「じゃあねぇ。ハルトぅんに命じます。里帰りはどうだった?」

 そうきたか。

 ハルトはショコラが喜んだこと、妹が婚約したこと、久しぶりにあった家族の様子に父ジュノーの生き方、アントナーラで再会した人々との逸話や思い出を話した。

「いい旅をしてきたね」

 焚哉が〆ると次の王様に移った。

「次、焚哉くんね。一回命じられた人はダメだよ」

「それじゃ、神宮路さんにお願い」

「はい、なんでしょう」

 珠絵が悔しそうな顔してるな。すごく助かったような気がする。

「一緒に演奏してくださいますか?」

 焚哉は社交界でダンスにでも誘うように腰を折って優雅に右手を差し出した

「バイオリンなら弾けるけれど。即興は……」

「お互いに弾ける曲を探してみようよ」

 焚哉と綾乃が作曲家や曲名を出して話しだした。

「じゃあカノンは? 進行がJポップの王道だし」

「パッヘルベルのカノンね。それなら弾けるわ」

「ナターシャ先生。低音部をお願いできますか? Dキー、ニ長調で1小節ごとにルートから下がってもらえれば。8小節ひと回しで最後の二小節は上がります」

「分かりました。ではチェロを持ってきましょうかね」

「すごいな、今ので分かるんだ」

「分かると思うよ。神宮路さんも分かるよね?」

「ええ、分かるわ」

 綾乃がバイオリンを構え、焚哉はキラナの職人に作ってもらったというガットギターのチューニングを始めた。

 コントラバスより一回り小さいチェロを楽器室から運んできたナターシャは弓を使わず指で弾くことにしたようだ。

「テンポは神宮路さんに合わせるよ。僕がかぶせていくね」

「いいかしら」

「どうぞ」

 綾乃が構えたバイオリンからゆったりとしたメロディーが流れ出る。

 この曲知ってる。

 綾乃が奏でるメロディーにナターシャが低音を足してゆく、その上に焚哉がギターでコードをかぶせていった。盛り上がってくると焚哉は単音に切り替えてソロを取りだした。ギターのメロディーが崩れて速弾きが混じるようになると綾乃はロングトーンに変えた。綾乃のバッキングの上で焚哉が遊ぶ。焚哉が主旋律らしいメロディーに戻るとバイオリンと並走し、主旋を綾乃にまかせてコードのバッキングに戻った。徐々にギターの音数が減ってゆき三人が顔を見合わせながらテンポが落ちてゆく。頭に戻った音が伸びた。そのまま静かに音が消えていった。

「おおーーー」

 ぱちぱちぱちぱち。拍手が起こった。

「楽譜からはみ出るだなんて……面白かったわ。初めてだったけれど、気持ちよかった」

「なら良かった。音楽は自由だからね。演奏している自分や聴いてる人が気持ちよければそれでいいと思うんだ。ギターはコードも弾けるしソロもとれるけど、メロディーの表現力はバイオリンにはかなわない。――素敵な演奏でした。ありがとう」

 焚哉と綾乃は握手を交わした。ナターシャも「楽しみが増えたわ」と綾乃に握手を求めた。ソフィーが「次はぜひにあたしとも」と、綾乃に共演をせがみまくった。

「綾乃の音も綺麗だったけど、焚哉やるな」

「ロックな紳士を目指してるからね」

「それ矛盾してないか?」

「いーのいーの。自由だから」

 綾乃、まだ笑ってんな。

「じゃあ次はノエルだよ」

「うーんと、じゃあ……」

 学園の時間なのか遊びなのか分からない、綾乃と仲間たちと過ごす時間はひたすら楽しい、しかなかった。

 懐かしい感覚を思い出したハルトは、綾乃に会いに神社に行っていた時代を思い出していた。


綾乃に雪解けの季節がやってきました。

今週から平日毎日の投稿にします。

次回 「神気」 明日の投稿になります。

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