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導入

これは、暇潰しで作った作品ですので、多々意味不明、理解し難い表現があると思います。

でも是非、このオリジナル並行世界小説を楽しんで読んでください。


 それは、私たちの認識の有無に関わらず共に進んでいた並行世界の中の一つ。

そこは、まるでゲームのようで架空の生き物や実現不可能、理解不可能なことが至るところで起きている世界。

そこで生きるちょっと不思議な少年の話───。


 彼は、この世界にいつ、どこで、何の為、生まれたのか、覚えていない。若しくは、その認識が無いのかも知れない。と言うか、ここ最近の記憶が無い。ただ一つ自分で確信を持って言えるのは、その無い記憶の時間に身につけ鍛え上げたであろうサバイバル力。それには、どこか懐かしさを感じる剣術もあった。

 彼は今日、遠出をすることにした。と言ってもそこは木々に囲まれた森。なので、今まで生活してきたであろう平屋の煙突付きの家に何かあったら戻れるようにと目印をつけながら道無きその森をただひたすらに進んでみた。


 何日進み続けただろうか。ふと気がつくと目の前に開けた場所があるでは無いか。そこには直径20cm程で高さが4m程の皮の剥かれた木が二本5m程離れて地面に刺さっていて、その上にアーチ状の木製の板が打ち付けられてあった。そこには何か書いてあった。恐らくは文字であろうが、彼には読めない。なぜなら、彼は、今ある記憶の限りでは生後一週間程の知識しかないのだから。それがどんな言語であろうと、彼にとってはすべて同じものに見えるのであろう。ちなみに、そこに書かれていた文字はその世界特有の文字であり、私たちにも読めないであろう。

〈それは『スウィータ』と読み、『始まりの町』という意味です〉

突然彼は女とも男とも区別つかないような声でそう言われた。が、周りを見渡せど人影や声が出るようなものは見当たらない。彼がそうあたふたしていると

〈周りを見渡しても近くには誰もいませんよ〉

再び声をかけられた。

「(じゃあ、どこからなんだよ)」

彼は怒り混じりに口には出さず心で思った。

〈貴方の頭の中です〉

そう返ってきた。彼は動揺した。だが、同時に理解した。考えてみれば、初めから耳では聞き取ってはいなかった。それに声に出していなかった問いにその声の主は答えたのだ。となれば当然であったのだ。そう整理がついた彼は、初めに言われたことを思い出す。自分自身では読めないはずのあのアーチに書かれた文字を自分の脳内の何者かが難無く読み上げたのだ。それは彼にも理解しがたいものであった。すると、

〈申し遅れました。私は、自律型教育精神、この世界で言う精神型の『指導者』です。先程、貴方が文字の解読に悩んでいたので、私が生まれたのだと推測します。これから貴方のサポートをさせていただきます〉

またあの声が言ってきた。

「(なるほど。でも、何で生まれた瞬間のことがわかるんだ?)」

彼はもう慣れたのか、平然とその『指導者』なるものに問う。

〈それは簡単な質問です。私は、貴方の脳に存在します。なので、貴方の記憶を読み解くのは容易な作業となるのです〉

『指導者』はそう答える。彼は納得し、その目の前のアーチをくぐった。

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