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第1話 後悔をする前の俺……。(2)

 だから俺はオジサンに、「ありがとう~。オジサン~」とお礼を告げ。


 今度は、自身の視点を竹輪のオジサンの娘さんであるお姉さんへと変えて。


「お姉さんも運転の方を、気をつけて帰ってね~」


 と、告げる。


「うん、ありがとうね~。上島さん~。上島さんも日暮れにさしかかるから~。車の運転中の視界が狭くなると思うから~。事故にだけは気をつけてね~。上島さん~」と。


 お姉さんは俺の身を按じ、車の事故にだけは気をつけるようと告げてくれたのだ。


 だから俺は、お姉さんへも笑みを浮かべながら。


「ありがとう~」と、お礼を告げる。


 でッ、その後は、俺の視線の先を走り去る黒いワゴン車──。


 竹輪のオジサン親子が載る車へと。微笑みながら手を振るのだ。


 二人が搭乗する黒いワゴン車が、俺の視界から消えてなくなるまでね。


 この後俺自身に、大変な不幸が起きるとも知らずに。俺は竹輪のオジサン親子が視界から消えてなくなる迄、笑みを浮かべながら手を振り続けたのだ。


 ◇◇◇◇◇

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