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第3話 魔王と勇者……(8)

「お、お母さま~。あ、貴女は、何を言っているのですか~。そんな粗相もない……。女も武器にして、敵国の王の許しを乞おうなんて~。妾は~。絶対に認めませんし~。許しもしません~。そんなことよりも~。妾の命を犠牲にして、この国を救ってください~。女王陛下~」と。


 我が娘は、儂が女を武器にして、二人の命乞いを勇者にした行為を、いいとは思わない。


 それに許さないと、母である儂へと怒号を放ち──。考え直してくれと嘆願までしてきたのだが。


 儂は、姫の母親なのだよ。


 だから自分自身の身がどうなろうとも、娘の命は守らないといけぬから。


 姫が儂へと放った怒号と嘆願は無視……。二人に詰め寄りながら。


「勇者~。幼い娘の言っている言葉は無視してくれていい~。儂はとにかく生きながらいたいのだ~。だからお主の仕える王の、性玩具おもちゃになろうとも気にはしない~。だから儂と娘の命を救って欲しい~。お願いだよ~。勇者~」


 儂は勇者に対して今度は、今にも泣きそうな声色で嘆願をして許しを乞おうとしたのだ。



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