第3話 魔王と勇者……(7)
う~ん、でも~? そんなことを勇者につげれば憤怒──。すぐさま我が娘を、自身の持つ聖剣の刃にかける恐れがあるのに。
我が娘は後先考えずに、勇者へと勇んだ台詞を告げてしまった。
だから儂はどうしよう~?
このまま我が娘が他界をするようならば、別の世界にいる殿に対して、儂は申し訳が立たぬ……。
また儂はそう思うと?
自分自身に瞬時に思案をしろ~。今直ぐに~。
儂が勇者と娘が居る場所に詰め寄るまでに、良い案を思案しろ!
と、儂は自分自身に言い聞かせる。
すると直ぐに儂は、女王としては最低の安……下策と言う物が思い浮かんだのだよ。
だから儂は、下策であろうとも、姫の命とは代えられないから。この案を採用することに決めたのだ。
儂の女王としての地位よりも。我が娘の命の方が大事だからなぁ~。
と、いうことで。儂は勇者へと口を開く事に決めた。
「勇者~。儂は降伏する~。この身を、お主の仕える王に捧げる~。そうして性玩具として尽くすから~。我が娘だけは許し解放をしてくれ~。お願いだから~」
と、勇者に降伏の受け入れと嘆願……娘の命だけは助けて欲しいと許しを乞うのだ。