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十三

読み返してみたところ気に食わなかったので、後半を大幅に書き直しました。

前より面白くなってるはず!…です、きっと。



 超絶イケメンさんが少女漫画の相手役、相手役?ヒーローで良いのかな?

 まったく少女漫画読まないから、なんて呼んだら良いのか分かんないんだけど、とりあえずイケメンいるでしょ?

 そのイケメンが言いそうなセリフをお言いになったよ!


 “嫌だったらちゃんと言ってくれ。言わないなら、…良いって勝手に解釈するからな”だってぇー!


 ふぅーーーーっ!! 

 マジ腰にクるぅーーーーーーーーー!!!


 耳が孕むって言うけど、本当だね。

 これは孕むよ。

 だって耳から入った声が子宮に響くんだもん。


 すげーよ、超絶イケメン…!


 もう一回言って欲しい。

 リクエストしたら言ってくれるかな?

 いや、どうせなら違うセリフ頼んだほうがお得じゃない、私の耳的にっ!



 やだぁ、考えるだけでテンション上がるんだけどぉーーーー!



 上がりすぎて、なんかカマっぽくなってる自分に引くわー…。

 うん、ちょっと冷静になった。で、なんだっけ?


 嫌なら言えば良くて、良いなら言わなくても大丈夫ってことだよね?やった、ラッキー♪

 心の中はうるさいけど、口を開くのは得意じゃないんだよね。

 慣れれば問題ないんだけど、それまで少し時間かかっちゃうんだ。


 まぁ時間を掛けても、超絶イケメンに慣れれる気が、まったくミジンコほどもしないけど。

 そもそも、慣れるまで超絶イケメンと一緒にいるはずないしね。


 そう考えると、勿体無い気がしてくる。

 これからの人生で、こんな超絶イケメンの運転する高級車の助手席に座る機会があるだろうか?

 いや、ないっ!!


 なら、今この瞬間を目一杯めいっぱい楽しまなきゃ損だよね。

 楽しむなら、今でしょ!


 うん、ノリが古いのは許して欲しい。

 昔から流行の先を行き過ぎるか、二三歩にさんぽ遅れるかのどっちかなんだよね。

 どうしても流行に乗れない、そんな仕様の人間なんで諦めて欲しい。


 そんなことより、この二度と味わえないであろう美味しいシチュエーションをどう楽しめばベストなんだろう。妄想とか?

 悪いけど、けっこう想像力は豊かだと自負してるんだよねー。

 そりゃ真純には負けるけどさ、勝ちたくもないし。

 アレには買っちゃいけない。

 買ったら無くしちゃいけない大事なものを捨てることになるもん。



 よしっ!今こそ持てる想像力の全てを使う時…、唸れ私の脳細胞ぉ~!



 …。すまん、エロしか浮かばない…。

 設定を変えて何度かチャレンジしたんだけど、全てエロに直結する。


 たとえばパターン1、若返らせて学生にしてみた。

 当たり前にモテモテ→若さと据え膳食わぬは男の恥精神でと手を出す→取っ替え引っ替えのエロに突入。


 パターン2、キャラ付けが甘いとさっきの設定に俺様を足してみた。

 当たり前にモテモテ→来るもの拒まず去るもの追わない爛れた生活に突入。


 パターン3、これじゃ駄目だと俺様から幼馴染を一途に想ってるキャラにしてみた。

 こんな超絶イケメンの幼馴染を好きにならない女なんて存在しない→ラブえっちに突入。


 パターン4、学生設定ではエロにしかならないと舞台をオフィス・ラブに変更、若くして部長になった仕事人間にしてみた。

 上司の娘を紹介される→一目惚れされて結婚→初夜に突入。


 パターン5、どうしたらエロにならないか考え迷走した結果、教え子に絶対手を出さない教師にしてみた。

 なぜか保険医と保健室で着衣プレイに突入…。


 パターン6、王道の異世界召喚をさせてみた。

 お姫様に一目惚れされる→周りの女にも惚れられる→ハーレムエロに突入。


 パターン7、こうなったら異世界転生で平凡顔にするしかない!と結論を出し、脳内実行してみた。

 子爵家の三男として誕生→家を継げないため騎士の道を志す→成人となる一五歳で、見習いから正式な騎士になる→顔が超絶イケメンじゃなくなっても、180以上はあるだろう長身に、首の太さからも分かるスポーツで鍛えただろう体型、超絶イケメンの顔からは低い声を想像するけど、良い意味で裏切る優しくて柔らかい聞き取りやすい美声は健在→モテモ(以下略


 切ない。

 ここまでエロしか思い浮かばないなんて…、私ってば欲求不満か?

 まぁ二年以上ご無沙汰だし、しゃーないね。


 一応パターン0で超絶イケメンさんとこれからデートに行く妄想もしてみたんだけど、想像出来んかった。

 だって私と超絶イケメンさんがデートするぐらい親密になるってあり得る?

 塵ほどもビジョンが思い浮かばない。

 これが私の想像力の限界か…。



 目をつぶって一人ウンウン考えている私の頬に、窓を開けたにしては微か過ぎる風を感じて、あれ?と思った。確かめようと閉じていた目を開けるのとほぼ同時に、私の右手についさっき知ったばかりの感触とぬくもりが訪れる。


 予期せぬ二度目の到来に目を見開き、信じられない気持ちで、そろそろと目線を下にズラしていく。

 見えたのは、骨ばったエロい指が、私の指に絡まる光景だった。







今日もブクマと評価ポイントが増えてました。ありがとうございます!これからも宜しくお願いしますです、はい。

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