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演習中の厄介事

拙い文章過ぎてつらいです。文才がほしいです。僕にとって、この小説が将来黒歴史にならないことを祈っております。

では、お楽しみいただければ幸いです。

西暦2019年 11月8日 14:00 三宅島より南南西に30kmの海上 第一航空護衛隊群旗艦 ずいほう会議室

ここでは、艦隊幹部を集め、司令に状況報告を行っていた。

「渥美くん、所定の海域(トライアド)へはあとどれくらかね?」

渥美と呼ばれた男は、艦隊の航海幕僚の三佐である。

「現在、艦隊の進行に遅れはありません。よって、所定の海域(トライアド)への到達はこのままの速力で行きますと、およそ3時間で到達します。」

「少し早いな。」

「艦隊速力を23ノットに減速し、艦隊運動の訓練及びダメコンの訓練を実施してはいかがですか?」

「航海幕僚の意見を採用する。なお、ダメコン訓練実施時間は幕僚長に一任する」

「よろしいな、幕僚長」

艦隊幕僚長の有明海将補は「はっ」と短く答え、「では、15:30よりダメコン訓練を実施でよろしいですか?」

「15:30の根拠は?」と質問するのは航空幕僚兼統合航空団司令の千歳空将補。

「根拠といたしましては、本日15:00より第九一航空隊の発着艦訓練が実施されるのはみなさんご存知ですよね。」これに出席者は何を当然のことだというかのように頷く。

有明海将補は、こう続ける。

「あまり認めたくはないが、初の外洋での発着艦訓練ということで、艦隊全体が浮かれるという可能性が非常に高いです。」

「つまり、緊張感を引き締めると。絶好のタイミングだな」

「そういうことです。群司令閣下。では、15:30よりダメコン訓練でよろしいですな?」

出席者全員が頷く。



2019年 11月8日 14:38分 気象庁地震火山部

「14:37分ごろ、八丈島東南東沖130kmの海域で震度5弱の地震発生!」

「何っ」

「現在、震源の深さ及びマグニチュードを測定中。津波の恐れはなし。」

「海底火山の活動が本格化した模様」

「三宅島への影響は?」

「現在確認されておりません」

「マグニチュード4.8で、震源の深さは12kmです」

「報道向けの会見の準備をしろ」

地震火山部は男たちの怒号が飛び交っていた。

それも無理からぬことだ。なんせ、下手をすれば三宅島の噴火を誘発するおそれがあるのだから。

「海保に連絡。周辺海域の警戒を呼びかけろ。それから、観測ヘリの準備を。」

「観測ヘリの準備なんて大げさじゃないですか?」

「いや、用心しておいたほうがいい」

「分かりました。」


2019年 11月8日 14:40 三宅島より南南西に68kmの海域 第一航空護衛隊群旗艦 ずいほう艦橋

15:00から行われる発着艦訓練に向けて大わらわの艦橋で船内電話が鳴った。

「こちら通信室。先ほど、海保経由で気象庁より緊急連絡が入りました。海底火山の活発化により、八丈島東南東沖の海域で震度5弱の地震を観測したとのことです。これに伴い、海保は八丈島周辺海域に航行警報を発令しました。」

「了解した。迅速な報告、感謝する」

「では、失礼します」

通信室から連絡を受けた先任海曹は、航海幕僚のもとへ急いだ。

「渥美三佐、緊急連絡です。八丈島周辺海域で震度五弱の地震を観測し、海保が航行警報を発令したとのことです。また、当該海域で、海底火山の活動が活発化しているとのことです」

「それは…最悪のタイミングだな。津波は?」

「津波発生の可能性は極めて低いそうです。」

「ならいい。下がって構わないよ。」

「はっ。失礼しました。」

(はぁ。なんか嫌な予感がするんだよなぁ。とりあえず、群司令に報告かな)

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