タコさんウインナーと小さな人
今日は幼稚園の遠足です
先生も一緒です
お友達も一緒です
ママも一緒です
お花畑でお弁当を食べました
たまご焼きがあります
ハンバーグもあります
タコさんウインナーもあります
あ、タコさんウインナーが落ちてしまいました
ころころ、ころころ転がっています
お花の根元でとまりました
ボクは悲しくなりました
悲しい気持ちでタコさんウインナーを見ていました
そこに小さな人が現れました
ウインナーを持ち上げています
よろよろ、よろよろ運びます
ボクは小さな人を追いかけました
お花畑を通り過ぎます
林の中に入って行きます
ボクも林に入りました
林の中は夕方みたいに暗いです
小さな人が良く見えません
それでも大丈夫、目印は
真っ赤な、真っ赤なウインナーです
林の中に大きな木がありました
大きな木の根元には
小さな穴がありました
小さな人のお家です
お家の中からもうひとり
小さな人が出てきました
小さな人のお家には
もっと小さな人が居ます
ふたりはきっとパパとママです
だって、ふたりはキスしていたから
みさきちゃんが言っていました
パパとママはキスをするって
もっと小さい人は子供です
パパに抱っこをせがんでいます
ママはご飯の支度をします
みんな揃ってご飯です
ボクはパパに会いたくなりました
ボクの家にはパパが居ません
お家にいるのはボクとママだけです
パパはいつもお仕事です
ママに聞いた事があります
パパはいつ帰って来るの?
ママの目には涙がいっぱいでした
ママはボクをギュッと抱きしめました
ママはボクの耳元で言いました
パパは忙しくって帰れないの
ボクはママに聞きました
パパはどこでお仕事をしているの
ママは教えてくれました
天国って言うところでお仕事をしているのよ
ママの目からは涙が流れました
ボクはママをギュッと抱きしめました
お読みいただき、ありがとうございます。
突然童話の様なものが書きたくなって、思いつくままに書いてしまいました。
感想などいただけたなら幸いです。