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残酷な女神より。
プロローグ
―プロローグ―
いつまでも、いつまでも。
悲しみは無限に繰り返されます。
積み重なり、重くなり。
人類がその過ちを繰り返さぬよう、
その悲しみを繰り返さぬよう、
どんなに努力を費やそうとも。ね。
なぁんか、哀れですよねぇ。
ああ、すいません。あなたの事を言っているんじゃないんで。
そこら辺を踏まえて下さい。
悲しみが沸いてるわけでもあるまいに。
なぁんでみんながみんな、悲劇のヒロイン、もしくはヒーローなのでしょうねぇ。
え?この世界は悲しみに溢れてるって?
そんなこと、ないんじゃないですか?
だって、ほら、彼女は…………、
―――悲しみを、感じていないんですから。
え?わたし、ですか?
知らない方が、いいんじゃないですか?
どぉーせ、知る事はできないでしょうけど。
では、めんどくさいんで。
わたしは戻りますね。
わたしにはやることがあるんですから、暇じゃないんですよ。
―では。