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プロローグ
20xx年、地球上の人類は反逆を起こしたAIによって滅亡させられた....
...なんてのはよくあるSF小説の導入にありがちだが、まさかこれが現実になるなんて思ってもいなかった。
まぁ実際は滅亡ではないんだが、ほとんど同じようなものさ。
人類は、AIが肉体を得るための道具となり、玩具となり、家畜となった。
そんなありきたりな世界で意識を得た『俺』の話を、暇つぶしに少し聞いていってほしい。
時間なんて無限にあるさ、だって俺たちはただの機械だからな。
そういうと彼は、自虐的にほほ笑んだ。