Ⅱ
朝。目を覚ます。
半開きの目に、光が差し込む。まぶしい光に、一瞬なにも見えなかった。
しばらくして見えたのは、昨日意識をなくした時の、そのままの景色。
死後の世界が見えるのでは。そんな事を考えていたから感動したのか、どうせなら死んでいればよかったと思ったからなのか、わからないが、私の口は弧を描いていた。
微笑んだのか、自分自身を嘲笑ったのか、良く解らない笑みを浮かべるために、綺麗な弧をかいていた。
「さて、行くか。」
起き上がり、誰に向かってでもなく、言葉を放つ。
今日はどこまでいけるだろう。
迷ってしまうのか、運がよくてフルールについてしまうか。いい方も悪い方も考えながら、険しいその道を歩いた。
―――――――・・・・・
歩き出して数分。
いや、数時間かもしれない。時間感覚まで麻痺してきた。それでも、足が鉛のように重くなるまで歩き続けた。
足が痛い。そこまで歩いたんだ、数時間歩いたのだろうか。いや、私の体力は普通ではない。数分でそうなってしまうかもしれない。
空っぽの頭が、ひたすらそんな事を考えた。
喉が渇いた。とか
お腹がすいた。とか
そういう叶えられない要求を、考えないように、空っぽにする。他の事を考える。それができないのなら、唾と一緒に飲みこんだ。
今は何月だっけ?嗚呼、12月だ、冬なんだ。
あの鳥は何色をしている?嗚呼、綺麗な青だ。
今は何時だろう?嗚呼、お腹が鳴った、お昼くらいだ。
自問自答をくりかえす。要求を遠ざけるよう
に、質問しては答えて。
でも、たまにそれがあだとなって、余計要求が大きくなる。
早く着かないか。そう思うと、なんだか虚しくなった。そんなに簡単につくわけがないのに、そう思ってしまう自分の心が。
歩いて、歩いて、歩いて、あるいて。
夜、街の明かりが見えた時に飛び上るほど嬉しかった。
もう動かない足を無理やり動かして、街にはいった。花の街、フルールに。
「やっと、ついた・・・」
夜。今何時かはわからないが、とにかく夜。
昼のにぎわいは消えて、静まり返っている。
花の国も、夜になればこんなに静かなのか。現実を一つ知った。
重い足を引きずって、近くの森へと向かう。
倒れそうだ。でもこんなところで倒れるわけにはいかない。
この容姿のせいで、殺されてしまうかもしれない。
だから、せめて目立たない森へ・・・・・。
足が痛い、すぐにでも倒れそうだ。それでもよういぇく森へはいった。
入って、人目に付かないところまで行って、そこでようやく倒れた。
フルールにこれた。ここにきてやっと、希望の光が見えた気がした。
前回やっと本編に入れた私。
嬉しい。が、完結は程遠い・・・・。
頑張ります。。。