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⑥傘製造販売会社からの電話

ドキュメンタリー風の映画の主演は、断った。

普通にいうと、密着だからだ。


密着は心を乱し、天気を乱す。

そこから、どこにいても、異常気象が起きる予感がする。


室内にいれば、暑くなりすぎるかもしれない。

室外にいれば、カミナリだって、起こしかねない。




プルルルルルルル・・・・・・

プルルルルルルル・・・・・・


電話が鳴った。

依頼の電話だろう。


「はい。本当の雨男です」

「あっ、すみません。傘製造販売会社です。初めまして」

「はい」

「依頼をしたいんですよね」

「はい、どうぞ」

「傘の強度実験なんですけど」

「あっ、はい。大丈夫ですよ」


ギラギラの晴れだったり、小雨だったり、嵐だったり。

頑張れば、強さも調整できる。


だから、大雨を長時間でも大丈夫だ。

体調はいい。

調子よければ、いい感じの大雨が降らせられる。


小雨は、この実験には適していない。

だから、プレッシャーが少しだけ強く、掛かっていた。




傘製造販売会社の、建物の近くに来た。

敷地内に入り、社員さんに誘導され、ベンチに座った。


ここで、座っていればいいらしい。

傘をさして、傘をさして実験をしている美人の社員さん。

その人を、ずっと見つめていた。


雨は、強さを増した。

風も、仲間入りするくらいの、気持ちいい嵐となった。

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