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白き死神のGディバイド  作者: 河原 机宏


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アリアのルーティン

 通信ウィンドウを〝SOUND ONLYモード〟で開くと、良く見知った人物の声が聞こえてきた。


「艦長、お休みのところ申し訳ありません。予定より早くにランデブーポイントに到着しそうなので連絡を入れたのですが……」


「いえ、大丈夫です。少しソファーで休んでいたところですから。10分程したら、ブリッジに上がります」


「分かりました…………ふふ、ところでアリア、シャワー浴びてたでしょ?」


 オペレーターであるルーシーは小声になり急に砕けた感じで話しかけてきた。アリアは「しょうがないわね」と思いながらも、なぜ自分の行動が彼女に分かったのか少し不思議だ。


「……どうして分かったの?」


 自室での会話という事もあってか親友のペースにはまって、自分もつい普段の口調になってしまう。


「今さら何言ってるのよ。休憩の締めくくりにシャワーミストを浴びるのはアリアのルーティンでしょ? 養成所じゃ休憩直後のアリアからはシャンプーの良い香りがするって皆知ってたわよ」


「えっ!? そう……なの?」


「そっ! この艦のブリッジにもそういう部分に敏感に反応するおじ様がいるから注意した方がいいわよ。セクハラのネタにされかねないんだから……と、それじゃ切るわね。噂をすれば副長のお出ましよ」


 せわしない感じでルーシーが通信を切ると、途端に部屋が静まり返る。静寂が嫌いなわけではないが、たまにこの静けさが孤独を感じさせる。

 アリアはまだ少し濡れている髪を乾かしセットすると、『シルエット』の制服に身を包み、ブリッジに向かうのであった。

 ブリッジでは既にアリア以外のブリッジクルーが全員揃っており、休憩時間を繰り上げて現れた艦長と挨拶を交わしていく。


「艦長、お疲れ様です。休憩中でしたのに申し訳ありません。あと10分程で友軍とのランデブーポイントに到着します」


「お疲れ様です、副長。あと10分ですね」


 副長のアルバスがねぎらいの言葉をかける側で操舵手のルドルフが申し訳なさそうな表情をしている。

 予定より早く到着し、タイムスケジュールに影響が出た事を気にしているのであった。


「気に病むことはありませんよ、カート軍曹。むしろ余裕のある行動が出来ているのですから問題なしです」


「ありがとうございます、艦長」


 ルドルフ・カート軍曹は、あまり表情が豊かな人物ではなく、最初は何を考えているのかさっぱり分からなかったが、アリアは最近少しずつ彼の微妙な表情の変化を見分けられるようになってきた。

 クルーへのフォローも艦長の重要な仕事であると、実際に艦の長になって実感した事である。

 10分後、<エンフィールド>は友軍とのランデブーポイントに到着する。するとそこには、『シルエット』所属巡洋艦イーグル級3隻の姿があった。

 イーグル級は『シルエット』の戦艦としては最も量産されている艦種であり、主力となっている。性能的には『地球連合軍』巡洋艦ダガー級より少し強力といった具合だ。

 その後アリア達はイーグル級の艦長達と作戦内容の確認をモニターにて行い、終了すると<エンフィールド>は彼らと別れ再び単独で動き出す。

 そして、ブリッジの下の階にある作戦室に戦闘部門のクルー達が集められ、ブリーフィングが行われた。

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