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僕の想いを知ってほしかったのに、、、。

作者: 七瀬



僕は、僕が3歳の時に両親が離婚して僕は親父に育てられる。

あれから、20年が過ぎ去った...。



...僕は20年間、1度も母親に会っていない!

きっと親父が母親と僕を会わせないようにしていたのだろう、、、!


親父は頑固おやじで、1度自分で決めたら人の話を聞かない人だったから...。



ただ母親なのか、、、?


家に何回か無言の電話があった、、、!

僕はずっとそれは母親からだと想い、僕から一方的に話す事もあった。


『お母さん! お母さんなんでしょ? 僕の事覚ている、、、?』

『クスン クスン』



鼻をすする音。

電話越しに、泣いていたんだと思う、、、。



親父は頑固おやじだったけど、、、?

...でも親父は僕の事を心から愛してくれていた!


僕に何かあると、、、?

取り乱したり、慌ててバタバタとする、、、!

普段は、あぐらをかいて1歩も動かないような人なのに、、、。



僕は親父に対して不満はなかった!

ただ一つだけあるとすれば、、、。


『母親ともっと会って話したかった...。』



そんな時、、、。

親父が僕に大切な話があるからと言ってきた、、、!


『なんだよ~親父! 話ってさ~』

『実はな、、、お前の母さんの事だ!』

『えぇ!? お母さんがどうしたんだよ!』

『...3日前に病気で亡くなったんだ! 済まない話さなくて、、、!』

『...なんで! なんで黙ってたんだよ! お母さんとは僕は1度も会って

ないんだぞ! 僕も大人になったからお母さんにいつか会いに行こうと思って

たのに、、、。』

『ほんとうに、すまん!!!』

『じゃ! なんで今まで僕をお母さんに会わせなかったんだよ!』

『......』

『僕にとっては、たった一人の母親なんだぞ!』

『......すまん、』

『親父に僕とお母さんを会わせない権利があるのか!』

『......』

『何度も何度も、僕はお母さんに会いたかった事知ってたよな!』

『......』

『それなのに、、、。』

『...すまん、』




...もうこれ以上、親父を責める事が僕には出来なかった、、、!

必死で男手1つで育ててくれた親父にこれ以上は、、、。



僕と親父は、お母さんに手を合わせに行くことにした。

既に、お母さんは親父と別れて数年後に再婚していた。


再婚相手とその子供が家に居た。


『すみません。中野と申します!』

『...あぁ~どうぞどうぞ! お入りください!』



僕はこの家の雰囲気を見て、家族円満な幸せそうな家族だと思った。

小さな女の子が1人いた! 10歳ぐらいの女の子だ...。


『...妻から、あなた方のお話は聞いていました。』

『そうですか、』

『特に、妻は亮介君の事をいつも心配していましたよ。』

『...えぇ!? お母さんが、、、?』



僕は、最近のお母さんの写真を見せてもらって少しホッとしていた、、、!

優しそうな綺麗なお母さんが、今の旦那さんと娘と写っている写真。

本当に幸せだったんだろうと心から想えたから...。



この日から、僕たちの交流が深まった。

僕に妹が出来たんだ、、、!


彼女から、お母さんの事をたくさん聞いている。

僕の想いを知ってほしかったけど、、、?


今はこうして、母親の事を知ることが出来ている!

僕の想いはお母さんに届いていたんだと今なら想えるから、、、。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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