僕の想いを知ってほしかったのに、、、。
僕は、僕が3歳の時に両親が離婚して僕は親父に育てられる。
あれから、20年が過ぎ去った...。
...僕は20年間、1度も母親に会っていない!
きっと親父が母親と僕を会わせないようにしていたのだろう、、、!
親父は頑固おやじで、1度自分で決めたら人の話を聞かない人だったから...。
ただ母親なのか、、、?
家に何回か無言の電話があった、、、!
僕はずっとそれは母親からだと想い、僕から一方的に話す事もあった。
『お母さん! お母さんなんでしょ? 僕の事覚ている、、、?』
『クスン クスン』
鼻をすする音。
電話越しに、泣いていたんだと思う、、、。
▽
親父は頑固おやじだったけど、、、?
...でも親父は僕の事を心から愛してくれていた!
僕に何かあると、、、?
取り乱したり、慌ててバタバタとする、、、!
普段は、あぐらをかいて1歩も動かないような人なのに、、、。
僕は親父に対して不満はなかった!
ただ一つだけあるとすれば、、、。
『母親ともっと会って話したかった...。』
▼
そんな時、、、。
親父が僕に大切な話があるからと言ってきた、、、!
『なんだよ~親父! 話ってさ~』
『実はな、、、お前の母さんの事だ!』
『えぇ!? お母さんがどうしたんだよ!』
『...3日前に病気で亡くなったんだ! 済まない話さなくて、、、!』
『...なんで! なんで黙ってたんだよ! お母さんとは僕は1度も会って
ないんだぞ! 僕も大人になったからお母さんにいつか会いに行こうと思って
たのに、、、。』
『ほんとうに、すまん!!!』
『じゃ! なんで今まで僕をお母さんに会わせなかったんだよ!』
『......』
『僕にとっては、たった一人の母親なんだぞ!』
『......すまん、』
『親父に僕とお母さんを会わせない権利があるのか!』
『......』
『何度も何度も、僕はお母さんに会いたかった事知ってたよな!』
『......』
『それなのに、、、。』
『...すまん、』
...もうこれ以上、親父を責める事が僕には出来なかった、、、!
必死で男手1つで育ててくれた親父にこれ以上は、、、。
▽
僕と親父は、お母さんに手を合わせに行くことにした。
既に、お母さんは親父と別れて数年後に再婚していた。
再婚相手とその子供が家に居た。
『すみません。中野と申します!』
『...あぁ~どうぞどうぞ! お入りください!』
僕はこの家の雰囲気を見て、家族円満な幸せそうな家族だと思った。
小さな女の子が1人いた! 10歳ぐらいの女の子だ...。
『...妻から、あなた方のお話は聞いていました。』
『そうですか、』
『特に、妻は亮介君の事をいつも心配していましたよ。』
『...えぇ!? お母さんが、、、?』
僕は、最近のお母さんの写真を見せてもらって少しホッとしていた、、、!
優しそうな綺麗なお母さんが、今の旦那さんと娘と写っている写真。
本当に幸せだったんだろうと心から想えたから...。
▼
この日から、僕たちの交流が深まった。
僕に妹が出来たんだ、、、!
彼女から、お母さんの事をたくさん聞いている。
僕の想いを知ってほしかったけど、、、?
今はこうして、母親の事を知ることが出来ている!
僕の想いはお母さんに届いていたんだと今なら想えるから、、、。
最後までお読みいただきありがとうございます。