コントラスト
朝。日が昇り、空気は変わり、朝になる
暗さのなかに薄暗さを醸し出す
薄暗さの中に明るさを見出す
妙に澄んだ風が優しく、冷たく、肌に触れる
木々も鳥も人間も匂いに誘われて目覚めて忘れる
無機質な彼らたちにも平等に日は当たる
彼らは人を吐き出し、飲み込んで
飲み込んでは吐き出し
人はその中でグルグル回る
時は経ち
そこからコントラストが見えた時
それはちょっと気分が良いものだ
きつくなる陽射しは容赦なく焼き尽くす
何度も何度も繰り返し
何の疑問ももたないで
生きていきたい
あの日見たコントラストはもう一度見たい